2008-02-29

北の大地便り#10 そういえばオーロラ

寒いし夜眠いので、そういえば、オーロラ全然見ていないのであった。

2週間経って、初めてまじめにオーロラナイト。・・・が、コネクト部分がプラスチック製の、安い三脚が、寒さに耐えられず、こなごなに壊れた。いい写真撮れず。

***

そういえば、銀座でもオーロラナイト開催中との連絡が。プロの写真はさすがですな。

北の大地便り#9 夕暮れの白熊



白熊、というか、氷熊です。
日がずいぶん伸びたなと思う、午後5時半。

2008-02-26

北の大地便り#8 シャラン、シャランと雪印



寒くて乾燥したところでは、雪は、ちゃんと六角形の雪印マークで降ってくるのだ、と知ったのは、2年前のアラスカの冬。アラスカの知人は、「そんなの当たり前だよ」というけれど、

いやいや、雪は、ボテボテと丸い固まりで降ってくるものなのだよ、東京では。 ねえ?




昨晩の雪も、シャラン、シャラン、と音を立てて降り積もり、

そして、朝、窓の外を見れば、純白の雪印スパンコールが、大地一面にふわふわと、そう、綿菓子のように、ふんわりと、広がっていた。

いつものように、パンと卵とオレンジジュースの朝食を済ませた私は、極北地方御用達・ソレルのごっついブーツを履いて、チナ川の支流の上(=凍っているので、川の上は快適な散歩道)を、1時間ほど、雪印を踏みしめながら散歩する。


手に持てば一瞬で解けてしまう、その儚い芸術品たちは、自分が身をかがめて、雪面に近づくしか鑑賞方法はないのだが、光の角度によって、キラキラと、すべてが正しく六角形に、すべてが個性ある六角形に、存在していて、

遠くからみたら、地面にかがみ込んでいる自分はとても奇妙な姿なのだろうが、雪につけている膝やほっぺたが、かなりな具合に寒いのだが、
その芸術品たちに魅せられてしまい、いつまでも、いつまでも、見るのをやめられないでいる私なのだった。

3/9春を感じる1日を(花見のお誘い)



この日記を書くときは、不特定多数の誰かに向けているわけではなく、
いつも、何人かの顔を思い浮かべています。
今日は、そう、あなたに書いてます。
だから、読んでそのままスルーせず、人ごとだと思わず、
ぜひ来てくださいね。
待ってます。

***

何もアラスカまでこなくたって、
東京郊外、週末の1日だけだって、
耳をすませば
十分に、季節を楽しみ大地と遊ぶことは可能です。

いつもよりちょっと早起きして、
PCもケータイもテレビも遠くに押しやって、
つまんない雑事は翌日に回して、
自然の中へ、春に会いにいきましょう


「岩と対峙してるとさ、心落ち着くよね」と言ってはばからない、岩をこよなく愛する友人と、
梅の咲く湯河原で、
岩と太陽の匂いを嗅ぎながら、
春の訪れに感謝する1日を提案します。

***

3/9(日)梅見クライミング  
  年に1度のお楽しみの時期がやってきたー

必須持ちもの・・・花見らしい弁当。豊かな五感。無邪気な心。温泉道具一式。クライミング経験は不要。ガンバ!な気持ちは必要。

付属お土産・・・この夏はカナダの自然と遊ぶのもいいかな、という楽しい提案いろいろ

詳細&申し込み ・・・ adventure-seekers

***

北の大地便り#7 くじら

「鯨のさ、潮吹きの音だったんだよ。シュー、シューってさ」

1年半ぶりに再会した友から、昨夏アラスカでの冒険話を聞いた。




グレーシャーベイにパドリングに行って、キャンプをしたんだ。
ある日、海岸沿いにテントを張った晩、異音で目が覚めた。テントのすぐそばで、動物の動く音がする。
びっくりしたよ。熊かと思って飛び起きてさ、ベアスプレーを握りしめ、息を潜めて、恐る恐る覗いたテントの外にいたのは、なんとさ、岸近くまでやってきた、鯨だったんだ。潮吹きの音がすごいんだ。シュー、シュー、ってね。その勢いとエネルギーに、すっかりのまれてしまったよ。

キャンプの最中は、オオカミの遠吠えもたくさん聞いた。一匹が鳴き出すと、共鳴して、あちこちで、ウォーン、ウォーンって鳴き出すんだ。一斉にね。

陳腐な言葉になっちゃうけど、こういうのって、本当に豊かな時間だよね。




田舎にある小さなリゾート施設の、薄暗いバーのカウンター。酔って陽気な人々の喧噪のなかで、それは、ほんの10分ほどの会話だった。彼は決して饒舌な方ではなく、訥々とした話し方なのだが、でも彼の口から嬉しそうに紡ぎ出される言葉は、音も匂いも光景も、何故だかくっきりと輪郭を持って伝わってきた。彼が圧倒されていたであろう空気感が、そのまま伝わってきて、嬉しくて、にやにやしながら、その話を聞いた。

彼が今まで出会ってきた世界を、
そしてこれから出会っていく世界を、

次はいつどこで分けてもらえるんだろう、なー。
 (・・・そのときまではウエブサイトで我慢)

2008-02-24

シクラメンのように


11月に我が家にやってきたシクラメンは、
無鉄砲にわさわさと賑やかな様子で一気に咲き誇った後、
突然、咲くのに疲れ果てたのか、花を全部落とした。

緑色の葉っぱだけになった鉢を前に、
今まで散々、植物を枯らしてきた、
前科者の「魔の茶色の手」を持つ私は、

ああ、また今回もか・・・、と
冷たくあしらいそうになったが、

ふと思い直し、

辛抱強く、水をやりつづけていた。
たまに、声もかけつつ。

と、
すると、

2月半ば、
「あ、そうだ、私は葉っぱだけじゃなくて、きれいな花も咲かせられるんだったのよね。そうよそうよ。」と
急遽思い出したように、また赤くぼってりした蕾を次々につけはじめ、

そして、再び、

花を咲かせ始めた、とさ。


日本からの、

ちょっと、
いや、
だいぶ、

嬉しい便り。

北の大地便り#6 月から、うさぎが



ムツゴロウさんは、動物と対話できる人だけど、
世の中には、地球と対話できる人たちが、いる。
羨ましい。

そんな世界には、まだまだ遠く足下にも及ばない自分は、
でも、せめて地球の声を盗み聴きだけでもしたくて、
森の中へ、足を運んでしまうのか、な。



ユーコン川のほとりで、
焚き火をしながら、オーロラを待った。

あいにくオーロラは遠くにしか見えなかったが、
うさぎが・・・、

月からうさぎが、でてきた。

十五夜の眩しい、静かな静かな、午前1時。

2008-02-21

北の大地便り#5 風に飛ばされ




いつまでも終わらぬ夕日、
深い深い空の青色、
右も左も上も遮る物のない、落ち着かないほどの広がりある空間、
ああ、アラスカ、な光景が目の前に広がっている。

あまりに遮るもののない広がりを前にすると、頬にあたる風にのって、そのまま自分もどこかに飛んでいってしまいそうな、自分のあまりの小ささを、心許なさに、そわそわと落ちつかなくなる。

***

バス停で出会った言葉。
Today is the first day of the rest of your life.

東京でこの文に出会っても、気に留めないだろう。
アラスカという地にいるから、じんわりと、心に染みいる言葉、ってあるよな。

北の大地便り#4 森の生活





本日マイナス5度(20F)。屋根の雪が解けてきて、どうにも暖かです。
「この時期はマイナス18度(0F)くらいがちょうどいいのに、暑すぎだ!」 と嘆くアラスカン(フェアバンクス人)の気持ちが、少しずつ理解できはじめて きたアラスカ生活1週間目。

ここ数日、森に入ってました。

***

ヘンリー・ソローの「森の生活」。

あれはもう100年前の本だと思うけれど、この地には、この現代の今でも、「森の生活」を送ろうと思えば送れるし、実際に送っている人たちがいる。森(ブッシュ)の中でひっそりと、自給自足に近い生活をしながら暮らしている。数ヶ月に一度しか街にでてこず、その気になれば、年間1000ドルで生活することも可能なのだそうだ。街にでるとお金を使うだけなので、森にいると決めたら、ずっと森に籠もっている方がいい、と、彼らは言う。

お金を使わない、ということは、全部を自分で作り出す、直す、処理する、手に入れる、ということで、家から野菜まで自分の手で工夫して作ってしまうその器用さを目の当たりにすると、器用さを捨ててお金で手に入れる都市生活をする私は、舌を巻くばかりだ。都市生活者って、去勢されてるよな・・・自分も含めて。生き抜く逞しさ、を手放している、というか。

原野への憧れは、去勢された者の遠吠えでもある。



今回は、そんな森の中に立つ家にお邪魔して、道作りを手伝って・・・手伝おうとして、邪魔なだけなのに3分後に気づき・・・見学してきた。

道から離れた森の中に家をつくってしまった彼らは、物資を運ぶために、鉈を振るって、自ら、道をつくってしまう。そのトレイルが、このたび、州の地図に載ることになり、役人のチェックが入る前に、再度、整備しにいかなくちゃ、というので、のこのこついて行って、原野生活体験を覗かせてもらってきた。数日間という限られた時間なら、厳しさとも無縁で、楽しいだけの、ままごと原野生活。

***

それにしても、
文明社会から10キロ離れた森の生活は、びっくりするほど静か、だ。
鳥のはばたく羽音が、
厚い氷の下に流れる川の音が、
はっきりと、耳に届くほどに。
静かなようで、実は賑やかに、森は歌っている。

昨晩は、
オレンジ色の、
小さな
でも温かな光のガスランタンの下で、
シューシューというやわらかな音を聞きながら、
ゆっくりとオーロラを待った。


(・・・が、雲が切れずに、午前2時、諦める。現実は、物語のようにうまくはいかない)



2008-02-17

北の大地便り#3アイスクリームの置き場




本日、マイナス20度。アラスカ人に言わせると、「まあ、今日はちょっと涼しい」気候だそうだ。住んでいる人には当たり前でも、プラス5度を寒いと思う場所からきた私には、まあ、毎度のこととはいえ、慣れるまで、この温度に驚きつづける。


マイナス20度の威力。

1.今いる場所は、シャワーが1階にあって、外階段をつかって、2階のベッドに戻るのだが、その20秒の間に、濡れた髪が早くもバリバリに凍ってしまう


2.明日から3泊、スノーモービルの旅に出るので、スーパーに食糧買い出し。
「生野菜とバナナはだめだ。凍って使い物にならないからね」。持って行くのを許されたのは、冷凍野菜。この時期のアウトドアは、「外に出せばすべて凍る」という条件で、荷物を揃えるのだ。


3.アメリカならではの、バケツサイズ(1ガロン=3.79Lの、ホントにバケツの大きさ)のアイスクリームを買った。(部屋の中は、暖房を入れない東京の自宅よりもよっぽど暖かく、アイスクリームな気分になるのです)。大きすぎて冷凍庫に入らないので・・・ドアの外に置いておく。そう、ドアの外は全て天然冷凍庫。




と、知っているくせに、初めてアラスカに来て喜んでいる人間のような、のんきなことばかり書いていますが、

明日から、やっと本当のアラスカへ。
水曜日に街へ戻ります。

***

ここに来て嬉しいこと。
空を見上げれば、毎日、月と星と(オーロラ)に出会えること。

ここに来て思うこと。
私はアラスカに、北の大地に随分と惹かれ続けているが、それを突き詰めようと思えば、移り住む、とか、もっと長期の旅をする、とか、自分のなかで深く掘り下げていくことはできるわけで、

でも、そうせずに、片足が日本についたままになっているのは、ここならではのwildな景色をみて出会えるこの感情を、旅を通して、まだ知らない新しい誰かに届ける、っていう今の仕事がどうにも好きなのだなあ、

と、さっき、「青の洞窟2年前から読んでましたよ。いつかは私もいかなくちゃ、って思っていた」と言ってくれた女性(初対面)に偶然出会って、思ったのだった。

今見ているこの景色は、来年、お客さんと一緒に見られるように、がんばろう。

2008-02-16

北の大地便り#2 肉片に囲まれて




昨日、暖かい、とコメントしたのを早速訂正します。今日はマイナス20度、鼻に入る息の冷たさは半端なく、やっぱりここは、アラスカ内陸部なのでした。

***

さて、今日は1日、狩人たちの仕留めたムース解体作業にお邪魔してきた。普段、肉といえば、スーパーで300g500円の小さなトレイを購入する私に、そんな生々しい作業が耐えられるのか、とチラリと思うが、何事も体験なのだ、せっかくのチャンスだし、と、気合いをいれて参加。ああ、今回のアラスカは、いつもの"美しく静謐な大自然"とはひと味違う。プチ ウルルン滞在記、か。

このリポート読んでも、だれも 、ああ、私もアラスカ行ってみたい!とは思わないだろうなー。[緑のオーロラが 空一面に舞う]とか、[厳しい寒さのなか、キラキラ結晶で舞い降りる雪が美しい]とか書くべきじゃないのか。このブログは、旅を勧めるページなんだから。いいのかー、私。どこに向かっているんだ、自分。


といいつにつ、忘れないうちに書き留めておきます。詳細に書いても、あんまり気持ちのものではないので、さらっとながして説明すると、

1。1週間前に仕留めたという獲物は、4つに分けられ、足を上にしてぶらさがっている。(頭と内臓はすでに除かれ、血もあらかた抜かれ、凍らせてある)

2。ナイフをググっと入れ、毛皮をはぎ、付着している毛を丁寧に取り除く。

3。骨から肉を外し、腱の部分をよけながら、私の知っている肉のサイズまで小さく刻んでいく。部位により、シチュー用、ミンチ用、犬のエサ用、に分けていく。

と、ここにたどり着くまで、男3人がかりで、丸一日かかる作業だ。できる肉は、2パウンド(1キロ)入りのジップロックが100個弱、といったところか。



最初は、恐る恐る遠まきに見守りながら写真を撮っていたものの、[ジップロックに日付書いておいて][この毛毟ってくれる?]と、次次に作業を頼まれ、気付けば、エプロンを掛け鋭いナイフを手に取り、がしがしと解体に参加させられているのだった。



アラスカのすごいところは、手付かずの大自然、とか、豊富な野生動物とか、そういうものの他に、東京での[当然]が、全然[当然]じゃない、ってことに気付かされることだ。その自給自足に近い世界に、文明に虚勢されきってしまった自分が入り込めるかどうかは別として(私は。。。無理)、目の当たりにするだけで、常識が覆される面白さを味わう。

家を自分で建てる、とか、食糧は自分で取ってくる、とか、ものすごくワイルドな生活を、現代でも普通に日常としてやっている人たちがいる事実を見せられると、東京で[こうじゃなくちゃいけない]という考え方は、いや、そうじゃなくてもアリなんだよな、と、考え方が、随分と柔軟になっていくのだ。



"これこそ真のオーガニックフードだ、はっはっは。今日はステーキだぞ"と嬉しそうに笑う彼らの横で、大量の肉片の山と骨と血溜りに、軽く眩暈する私は、おずおずと、ベジタリアンミールを申し出た。オーガニックはいいけれど、せいぜい、ホールフーズ(アメリカのオーガニック専門スーパー)でいいや、と思ってしまう私は、アラスカンにはとてもなれそうにない、ひ弱な都会っこである自分を思い知らされたのだった。

2008-02-15

北の大地便り#1

持ち運びには適さない、自宅用の重たいラップトップ(推定3.5キロ)を、どっこいしょ、と背負ってやってきたかいあり、無事本日、アラスカ移動オフィスが開通です。ネット社会万歳。今日からしばらく、アラスカより発信します。

***

久々に、半年ぶりに、飛行機の小さな窓に頭をくっつけて見下ろした北の白い大地は、「おかえり、おかえりー」とほんわりと包み込んでくれるように、暖かく(本当に、今日は暖かい日で、上着が要らない)迎えてくれた。そう、360度見渡す限り本当になにもない、圧倒的なこの大地、アラスカよ。まだ街にいるけれど、それでも、都会生活で閉じている感覚が、少しずつ目を覚ます。

こういうことを言うのは、オカルトっぽくて嫌なのだけれど、ここにいると、大地のエネルギーが体にチャージされてくるのがわかる。この、血が騒ぐような、体がゾクゾクする感覚は、まだこの大地に立ったことのない人に、どう伝えたらいいんだろうか。

***

どうも時差ぼけと興奮で、文章が上滑りしていますが、今日はこのへんで。明日はムースの解体です。


PS
白馬のスノーシューに手をあげてくれたYさん、Sさん、ありがとう!
楽しみましょう。アラスカの土産話をたくさんお持ちします。
そして、まだまだ募集中。

2008-02-14

こんな花見があってもいいんじゃない?

こんな花見があったっていいじゃない?
花見だ梅見だクライミングだ

車に乗るなら、気持ちのいい相手と一緒に乗りたい。
仕事するなら、気持ちの通じ合う相手と、が、一番力強く、楽しい作品ができあがる。
私の愛する学校NOLSの大先輩、「クライミングはダンスです!」のナオヤ氏とのコラボが久々に復活です。

***

梅の花。

3月始め、
梅の花が、里一面に咲きまくるこの場所。。。湯河原は
深呼吸をすれば、土の香りと一緒に鼻孔に届くのは、やわらかな、春の匂い。

せっかく四季がある日本なのだから、
春の訪れを感じに、でかけよう。
クライミングを口実に、自然と戯れよう。

今回は、
真剣に登る1日じゃなくて、(いや、登っていいんですが)
初めての人も、
久々の人も、
もう少し気軽な感じで、
登っている途中に思わず、むふふ、うふふふふ、とにやけてしまうような、
ぽかぽか春の陽気の1日を、

私たちとすごしませんか。

春の匂いを感じたい人に、お勧めです。

3/9(日) 梅見と岩登り
場所:湯河原
服: 春色であること
持ち物: 春を感じる繊細な五感
その他の詳細、申し込みは、コメント覧に残していただくか、私宛メール、または、直接アドベンチャーシーカーズへお問いあわせください。
 
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2008-02-13

水やりを怠るな

自分の感受性くらい
茨木のりこ


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

(中略)

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

(中略)

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ

***

というわけなので、心に水やりに、
しばらく東京からアラスカへ場所を移動します。

11月に我が家にやってきたシクラメンは、一度花が全部枯れ、葉っぱばかりで1ヶ月の冬眠ののち、でも水と太陽を与え続けていたら、昨日、また思い出したように咲き始めた。

つまり、水やりを怠ってはいけない、ということなのです。

***

あ、心の水やり忘れているかもー、と思ったら、ご相談ください。
水がある場所、ある時間、たくさん知ってます。

入るか出すか

マイナス20度以下でキャンプするときの苦悶。

A. 寝袋のなかに頭まですっぽり埋まり、顔周りのドローコードも思い切り引っぱる(寝袋に埋まる)
=暖かさは保証されるが息苦しく、しかも息の結露で寝袋が濡れる。

B. 寝袋のなかから、鼻と口(通気孔)は外にだしておく
=新鮮な空気は保証されるが顔が半端なく寒いのでぐっすり眠れない

私は、A派。

@長野

2008-02-12

新雪フリーク

久々にスノーシューを履いた。
調子に乗って新雪につっこみ、想像以上の雪の深さに早くも息切れ中。@長野

スノーシューを最初に体験した数年前の「!」な気持ちを思い出す。「誰も踏んでいない雪面に気軽に入っていける」この道具に魅了され、その年は、スキーそっちのけで、よく歩いた、歩いた。

クランポンを履くときは、「水・手軽な行動食」だけど、このスノーシューは、どっちかというと、「ワイン・チーズ・生ハムとフランスパン」な気分。そして、単独でなく、気の合うメンバーたちと。(飼ってないけど)犬連れて、が似合うのだ。うんうん。


スノーシューは、来月、もう一度、白馬にて。
スキーやスノーボードはしないし、寒いのキライなの、っていう人達にこそ、このお手軽に無邪気なコドモに戻れる遊びを、体験してもらいたいなー。

2008-02-09

the best thing about walking (Edward Abbey)

今年は、「車」「観光地」のキーワードを排除した旅が、深めるべきテーマ。

再掲だけれど。

大好きな、Edward Abbey。



...There are some good things to be said about walking. Not many, but some.

Walking takes longer, for example, than any other known form of locomotion except crawling. Thus it stretches time and prolongs life. Life is already too short to waste on speed. I have a friend who's always in a hurry; he never gets anywhere.

Walking makes the world much bigger and therefore more interesting. You have time to observe the details.

The utopian technologists foresee a future for us in which distance is annihilated and anyone can transport himself anywhere, instantly. Big deal, Buckminster. To be everywhere at once is to be nowhere forever, if you ask me. That is God's job, not ours.

The longest jouney begins with a single step, not with a turn of the ignition key.

That's the best thing about walking, the journey itself. It doesn't matter whether you get where you're going or not. You get there anyway. Every good hike brings you eventually back home. Right where you started...

Journeys of Simplicity:Traveling Light With Thomas Merton, Basho, Edward Abbey, Annie Dillard & Others Philip Harnden

2008-02-07

もういっかい、明けましておめでとう。一月朔日

▲旧暦を楽しんでいます。明けましておめでとうございます。はい、今日が正月。


▲正月なので、都心のホテルで食事をしてきた。東京にいるのに、華やかな場所に、最近とんと縁がなく(自分で避けているんだけど)、異国に行ってきたようなカルチャー・ショック、っぷりだ。東京、って、すごい。


▲この頃の私は、玄米食べたり、google calenderに、旧暦を入れたりして、なんだか自然に近づいた生活してるよな、いい感じ、と思うのだが、ふと思うに、これって、20代の若い人たちはあんまり考えないんだろうなー、と。つまりさ、北の大地が自然に目を向ける楽しさを教えてくれた、というより、35という年齢がそうさせているんだろうか。そういえば、大学教授だった祖父も、老後は、田舎に引っ込んで、楽しそうに芋畑耕していたな、とか。


▲パン生地は、適切な温度と時間をかけて発酵させないといけない。私は今、発酵中なので、あんまり積極的に発信してないが、でも、熊みたいに冬眠しているわけではなくて、。美味しいパンになるために、膨らんでいる途中なのです。どうか気長にお待ち下さい。水面下でバタバタしています。


▲人との出逢い。ずっと会いたかった人に、やっと会えた。しかも偶然、道端ですれ違ったのだ。想像していた以上の素敵な女性で、やっと知り合いになれて嬉しい。しかも、実は初対面でなく、2年前、荒川の土手でニアミスしていることがわかった。彼女ラフト中、私はカヤック中。そのときは、話すことはなかったが、互いに、認識していたのだった。世の中の、なんと狭いことよ。そして同時に、通り過ぎるだけでなく、「知り合う」ことの難しいことよ。だからこそ余計に有り難く思う、感性のあう人たちと出会えてきた事実。


▲日本から遠くホワイトホース在住の「感性のあう友」からは、マイナス44度はさすがに寒くて、「外に遊びにいけないからブログつくっちゃ」った、と連絡。「移住して間もない頃、仕事がないから、週末寿司屋をやってみた」という、そんな開拓精神に、彼女の強さを思わされる。仕事は、雇われるものじゃなくて、作り出すもの、な、厳しい北の大地。


▲東京にちらつく雪を見て、マイナス44度報告を聞いていたら、寒い場所に行きたくなってきた。


▲というわけで、明日やること。小淵沢行きの切符を取る。週末は久々の雪中キャンプ。でも本当は、暖かくなり、春爛漫の3月が、旬な雪遊び時期じゃないだろうか。雪景色なのに、よおく目をこらして耳を澄ませば、あちらこちらで、「春!」と山が歌っているこの時期、桜のつぼみを見るのと同じくらい、幸せな気分になれる。というわけで、白馬で一緒にスノーシューやりたい方を募集中。金曜日の有休とれない人は、1泊でも対応してくれるようです。お待ちしております。



▲そうそう、来週からしばらくアラスカにいってきます。