2009-08-28

満潮と干潮の間(アラスカでシーカヤック#4)

Holgate Arm Camp Ground @Kenai Fjords NP, Alaska

Leave No Trace
#5 Minimize Campfire Impacts

「原野でキャンプするときは、お湯はストーブで沸かし、暖は服でとりましょう。不要な焚き火は極力控えるべし。」



アウトドアのイロハを、NOLSという学校で学んだ都会派アウトドア人間の私は、ベースとなる考え方がどうもストイックらしい。時折、なんだよ、小さいこと言うなよ、もっと楽しく遊びにきたんだよオレは!、と一緒にキャンプしている同行者から、かなり煙たがられる。


焚き火もね、
焚き火も、あんまりやりたくないのだ、頭では。手つかずの自然、という姿から離れていってしまうから。


でも、こんな景色のなかに、焚き火のオレンジ色の火がないなんて、「画竜点睛を欠く」というものだ、という事実もわかっている。


ふーむ、どうしましょ、と3秒悩んだのち、一緒にいた、同じNOLS(アウトドア学校)同窓生のGunnarと話しあって、タイドラインの間の砂を掘り、小枝をすこしだけ集めてつくった、小さな小さなキャンプファイア。この場所なら、次に潮が満ちたとき、この焚き火の跡を、全て消し去ってくれるはず。


火の持つ、
やわらかく暖かな光は、
やはり、よいです。

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