2011-02-23

Yukon 2011

Spruce Forest, Kitayatsugatake, Feb.,2011

(もしかしてこのページを楽しみにしてくださっているかもしれない・・・ごく少数の奇特な方へ)ブログ更新追いつかずスミマセン。(twitterでは、ぶつぶつと、一方的に呟いてます。)

いろいろと草稿残したまま、1年ぶりのユーコン出発です。北八ヶ岳の針葉樹林・・・、アラスカ好きには馴染み深いトウヒの木も、随分と姿は極北のそれと異なり、天に向かってまっすぐに高く高く伸びていた。ユーコンはどうだったかな。

昨年は最高気温0度と(犬橇の大切な道路となる川が融けたりして大変で)暑かったユーコンは、今天気予報みたら、最低気温マイナス30度だった。普通に寒いし。何着ればいいんだっけ?

オーロラ見えるかな?オーロラ予報はここ数日はQuietだけど・・・。


昨年、同じ犬橇プログラムに参加してくれたメンバーからは、「うちの犬によろしくね」の伝言がたくさん。了解!

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犬達 (バジル、ニスカーリ、コオリ、ビルボ)によろしくお伝えください。

私の犬たち(COOKIE、BELLINI、CONTE、SPOT)によろしくです!

去年生まれてた子犬ちゃんたちが、どうなってるか報告お願いします。

うちの子、DESTINY・ARWEN・GIMLI・SMEAGLE・・・誰よりも元気に吠えるチアリーダーのDESTINY、怖い道は止まってしまう女の子ARWEN、人なつっこい甘えんぼうGIMLI、人見知りで繊細だけど頼りのリーダーSMEAGLE・・・に宜しく!今でも何度も写真を見返してます。
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では、また3月に。
行ってきまーす。

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数年前、新宿の片隅で、写真を見せてくれたあの人が、コンテストでグランプリ受賞してる〜。「極北 天涯の光」3枚組。はっとさせる迫力が。
大野さん、おめでとうございました!

2011-02-16

都内で宝を探して走り回る(歴ロゲ東京)

Tokyo Historical Rogaining

ロゲイニングも3年目に突入。

私の地図萌え度も、日に日に強さを増している。
等高線見てると脈上がるし。
お気に入りの手ぬぐいは、地図記号の模様のヤツだし。

今まで、朝霧や入間や奥武蔵や鎌倉、と、牧草地や茶畑や里山や古都で参加してきたロゲイニングだが、今回は、初めて東京都内で挑戦した。勝手知ったるホーム。知りすぎてる場所、楽しめる・・・かな?


と、そんな心配は杞憂なのだった。良く知るはずの都内でも、「歴史的な銅像巡り」という視点で捉え直してみれば、まったく新しい地図ができあがる意外性に驚く。雪と雪の間の快晴の休日、咲き始めた梅の香りを嗅ぎながら、随分と高くなったスカイツリーを眺めながら、4時間で30キロ走。

出会った銅像たち( )内は点数
大山巌(27)ー和気清麻呂(16)ー太田道灌(48・・・国際フォーラムの中にこんな銅像があろうとは!)ーホセリーサル博士(67)ーアンティノウス(111)ー名犬チロリ(87)ー松尾芭蕉(93)ー護神牛(61)ー大沢梅次郎(64)ー瓜生岩子(63)ーアンパンマン(55)ー葛飾北斎(82)ー滝廉太郎(56)+ボーナス(30)=860PT

または場所で言うと
神田、靖国神社、竹橋、有楽町国際フォーラム、日比谷、新橋、築地、門前仲町、和菓子屋であんこ玉( CPでなく個人的趣味ストップ)、両国、亀戸天満(生まれて初めて行った)、スカイツリー、浅草、上野。

公式結果



*ロゲイニングは、「地図に書かれたランダムな点数ポイントを、制限時間内に、グループメンバー全員で、なるべく沢山廻ってくる競技」。メンバーのそれぞれの強みを活かすチームワークと、そろばん計算能力と、読図と、長距離有酸素ランができる足と、厳格なタイムマネージメントと、絶え間ないPDCAの繰り返しと、そして勝負強く諦めない力が養われる、総合力試される高度な遊び。日常生活にも役立ちます(たぶん)。


*ロゲイニングは、スポンサーが沢山入った大規模な大会もあるけれど、今回参加した「歴ロゲ東京」のように、数十人の少数規模でイベントとして開かれる小さな大会もけっこうあって、その自由気ままさがいい。参加費だって、今回の場合なら500円と格安。これで1日遊べるのだもの。いいでしょ?(しかもスポンサー沢山ついていて、お土産もごっそりいただきました)


*ロゲの情報収集はここ 森を走ろう!

2011-02-15

お腹で育てたシナモンロール(山と渓谷3月号)



今日発売の「山と渓谷」3月号
P63に、アラスカの氷河の上で学んだ秘密レシピ「腹で温めて発酵させるシナモンロール」が掲載されてる。ちょっと焦げてるけどね。パンが焼けた甘く香ばしい空気漂うあたり、幸せ度高いメニュー。

レシピの意外性が評価されているけれど、私個人的なキモとしては、「イースト菌の使い方をちゃんと理解すれば、山の中だって、簡単にパンは作れる」、だ。

原野で学んだ「イースト菌を体温で温めて発酵させピザ作り」の授業風景



それにしてもプロフィールの写真が最悪。他の人は美人写真なのに・・・、私だけなんであの鼻水たらしておどけた写真なの・・・。

今月号は、「キャンプご飯」に気合い入っている人には、大変面白く読める「おいしい山ご飯」のページがふんだんにあって、オススメです。

自然の中に色をのせるカラーパレット、ARC'TERYX


inspired by nature ... ARC'TERYX

前からね、ここのショップに立ち寄ると、服やバックパック1つ1つの色の多彩さに圧倒されて、色の見本帳を見ているようだ、カラーパレットだ、って内心思ってた。カナダの(高級)アウトドアブランド、ARC'TERYX(アークテリクス)。

今まで日本では、男性物がほとんどだったけれど、今年から女性部門も充実するよ、一度遊びにいらっしゃい、というお誘いをうけ、2月の良く晴れた日、ノコノコと金町のショールームに足を運ぶ。

春らしい、見ているだけでウキウキとスキップしたくなる新色のウエアに囲まれながら、女性スタッフのルリさん&ユミさんコンビが、興味深い説明をしてくれた。

「アークテリクスには、色を考える専門家がいるんですよ」

と、その専門家(これも女性だった)のインタビュー記事を差し出す。
ーーー色を選ぶとき、それは必ず魂と深さを併せ持つ色でなければなりません。色の直感の厳選は、自然だと思います。母なる大地が色を与えてくれるのです。・・・木や植物はメッセージを色で伝えていますーーー


「きれいな自然を背景に、スナップ写真を撮るでしょう?そこに写った自分をみると、大量生産でできたであろう、安物のサンダルの人工的などぎつい黄色だけが、風景から浮いて見えたことがあるんです。」

「化粧品選ぶのとね、同じだと思うんですよー。この色とこの色を組み合わせたら、きれいかなー、とか。その人のセンスで自由に。カタログのモデルさんが着ている服も、ほら、この写真の景色のなかにある色を組み合わせているんですよ」



むぅぅぅ、なんか新鮮なアイデアじゃない!?

今まで、アウトドアで着る服って、雨風に強いとか、暖かいとか、軽いとか、このカッティングが便利とか、機能でばかり見がちだったけれど・・・、色に関しては、自分に似合う色、似合わない色、っていう「自分」主体の視点では考えるけれど・・・、

「アウトドアフィールドに入ったときに、景色と自分(の服の色)が調和していること。ハーモニーを奏でていること」

っていう観点で、着る服を選んだことって、今まであったかな?



でも、色にインスパイアーされる、って話はわからなくはない。
昨年夏、高山植物咲き乱れる初夏のヨーロッパアルプスで毎日を過ごしていた私が現地で新調した服って、紫と緑だった。そう、ピレネー山脈にひっそりと咲いていた、あの蘭の色にそっくりな。

この間、(蛍光色に近いくらい明るい)緑色のジャケットを街中で羽織って待ち合わせ場所に登場した私に、100%都会人の友人は「おまえ、その服、派手すぎじゃん?超目立ってるよ・・・」と冷たい視線を投げ掛けたけれど、あれは、ヨーロッパアルプスの森にあう色でも、モノトーンな都会ジャングルでは浮いてたのかなー。

Orchid in Pyrénées Mountains, Jun. 2010



自然の中にいると、自然と五感がシャープに研ぎすまされてくる。というのは、このブログで何度も繰り返していることだし、私の最近のテーマだ。

昔、マチュピチュにいくインカトレイルの道中、現地ガイドのセサーは、夜明けの空に浮かぶ細い月を見ながら私にささやいた。「きれいなものを感じる心を育むには、きれいなものを見続けなくちゃいけないんだ、だから僕は山が好きなんだ。」

そうそう、自然が奏でる美しい風景の中に身をおいて、色彩感覚も、自然からヒントもらって磨いていきたいなー。アークテリクスの、カラーパレット並に色溢れる店にいっても、自信もって重ね着コーディネートできるくらいの感覚、を。



というわけで、来週からのユーコン犬ぞりは。
バックパックもウエアも、ルリ&ユミお見立ての、アークテリクスのギア一式に身を包んで出発。ぷぷぷ。ユーコンの原野に溶け込んでくるのだ。




***

という話で盛り上がった夜、家に帰って、iPhotoに入っている写真を見返す。

(そういえば、アラスカのこのときの船の上、2人ともARC着用。)
(これもアラスカ。周囲とジャケットの色、調和してる?)

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(銀座。立地といい店構えといい・・・、お洒落すぎて、落ち葉や泥やてんとう虫の死骸をくっつけた私の普段着姿では、ちょっと気が引ける・・・)

(金町。昭和の香りぷんぷんする下町の一角。倉庫を改装した遊び心溢れる店内は楽しくて、気持ちがくすぐられる。アウトドアと洗練されたセンスを融合させるとこうなるのだなー、っていう見本みたい。)

WESTERN TRAVELER
ARC'TERYXお店のブログ


(蛇足:カラーや性能はもちろん・・・、カッティングが秀逸で、アークテリクスの服を着ると、ずんぐりな日本人体型の私でも、スタイル3割増、山の技術も3割増に格好よくみえるという事実も、見逃せない重要な要素。機能性と美しさの両立!)

道東デイズ #7 薪割りスッカーン

chopping woods is my favorite activity.

丘の上を切り開いて作ったキャビンには、水もガスも電気も、もちろんない。
冬の道東は、朝晩マイナス15度、日中マイナス5度と、もちろん寒い。

で、暖炉だ。
暖炉には、薪がいる。

森から切り出してきた幹は、暖炉に入れるには太すぎるので、頃よいサイズに割っていく。・・・薪割り。

居候の身としては、積極的に労働力を提供していくべきじゃないだろうか。ということで、暇さえあれば、キャビンの前で斧を振り下ろしていた。(単にやりたかっただけ、だけど)



おぼつかない手元を心配そうに見守る平田カントク。横からビシビシと指示が飛ぶ。

「節のある木はむずかしいよー」
「斧の持ち方がちがーう!片手は前の方を持って!」
「力は要らない、テコの原理だよ」

まあ、こういうのは頭でなく体で覚えるものなので、1時間もやっていたら、だんだんとコツが分かってくる。木によって(割れ方の)性質は全然違うってことも、木もよく見ると、斧の当てる方向をちゃんと教えてくれるってことも。


で、薪割りって、すごい浄化作用があることに気付かされる。

一回でスッカーン!とまっ二つに割れたときの爽快感ったら、他に例えようないほど痛快だし、同じ作業を淡々と繰り返していると、だんだん無心になっていって、瞑想状態に入る。これは、そうだ、ゆっくりとジョギングをしているときの、あの感覚。

意外と全身の肉体労働で、終わった後、汗ばんだ身体には心地よい疲れが残るのも、長距離走った後の感覚と遠くないような・・・。

つまり・・・、森の生活していたら、趣味で走る行為はしないだろう。都会生活は、文明と引き換えに「体の疲れ」を放棄してしまっているから、だから、私は、あえて走って「疲れ」を疑似体験したがっているんじゃないだろうか?

私だけじゃない。皇居の周りには、いつだって、無駄なエネルギーを抱えた都会人たちが、グルグル、グルグルと走ってるじゃんね?(・・・このエネルギーを意味ある活動に転換できたらいいのに。発電とかさ。)

道東デイズ #6 カリフォルニアロールが教えてくれたこと

California Roll Cooking class!
カリフォルニアロール料理教室に参加した。

キャビン滞在中、Tammyが受ける料理教室に飛び入り参加だ。私、ハズカシながら、人生初のノリマキ体験。

カリフォルニアロールは、外国人を招いてのパーティ受けする内容だし、中身のアボカド、カニカマ、クリームチーズ、きゅうりは、どこにいても入手しやすくて作れそうだし、なんてラッキーな飛び入り参加!

(ちなみに、料理のケーコ先生はTammyの英語教室の生徒でもあり、つまり、お金を介在させない、物々(?)交換が成り立っている。自分の得意分野を教えあう。なんかいいな。そして私の飛び入り参加代は、ケーコ先生の日本語をTammyに向け英語に訳す、で。)

広げた海苔の上に酢飯をぎゅうぎゅうくっつけながら、Tammyが話す。

「私たち、5月にユーコン戻るって決めたじゃない?
決めた瞬間、忙しくなったのよー。こうやって和食も覚えておいた方がいいと思うようになったし、陶芸教室にも通うことにしたし、日本語も、今までとは違う速度で必死に勉強してる。しかも、日本から、カナダから、友達がどんどん遊びに来るようになった!」

ご飯の上に白ごまをまぶし、えいや、と、海苔とご飯をひっくり返しながら、私は答える。

「結局、物事って、タイムリミット設けないと駄目なんだね。忙しいときの方が、いろいろマメに動いている気がする。明日もできると思うと、人間は弱い生き物だから、今日やらずに明日に延ばす。(私の場合、半年ペンディングになっているフランス語のことか〜)永遠なんてないのにね。見えない期限には、気付きにくいよねぇ」





ところで、「気取らない日常の料理」のケーコ先生は、この後、チャチャッと、卵と三つ葉のお吸い物を作ってくれたのだが、この卵がふっわふわだった。

「何で、こんなに、ふっわふわ?」
「お湯をね、沸騰させておくと、鍋の中でぐるぐると水流ができているでしょ。その中にそおっと卵を流し込めば、箸でがちゃがちゃかき回すよりも、口当たりの柔らかいかき玉汁ができるのよー」

あら、もしかして、こういう知識って、料理好きには常識なのか?

でも、こういう小さいコツを押さえているあたりに、プロならではの格好よさがあるよなぁ、と、昆布と鰹出汁がしっかりと出ているお椀をいただきながら、一人感心するワタシであった。

道東デイズ #5 始まりは間違い電話

a handmade mountain cabin, lovely place. Tsurui, Hokkaido, Japan



タンチョウ観察も鹿肉も乗馬も湿原へのクロスカントリースキーも大満足だったが、今回の旅のいちばんの目的は、友人が1年かけて作り上げた新築キャビンにお邪魔することだった。

自然写真家tomoさんと、カナダ人の奥様Tammy

北の野生動物の写真をライフワークとして撮り続ける彼は、時々、東京で写真展をやっている。だが毎回タイミング悪く、私が東京を離れていたりして会えずじまいと、日本では随分と長い間すれ違いがつづいていた。彼らがカナダに戻ってしまう前に、ゆっくり会いたかった。

ただ、ありがちな世の常で、会いましょう、会いたい、会いに行くからね、と言いつつも、日常はそれなりに雑事で忙しく、よいしょと腰を上げるに至らないまま、時間は無情に過ぎていく。その腰を上げさせたのは、年末の、1本の間違い電話。

偶然は必然か。

私の名字が「あ」で始まることもあり、時折、携帯の操作ミスで(アドレス帳の一番上にあるであろう)私には、間違い電話がかかってくることがある。このときも、tomoさんの携帯をよく分からぬままいじっていたTammyが、間違って私に発信した。

その間違い電話で気持ちが点火した。私は航空会社に電話をし、釧路行きのチケットを予約する。こうして、念願の再会は叶うこととなったのだった。



道路から小高い丘をてくてく登る事15分、丘の上に、素敵なキャビンは建っていた。丘をぐるりと回り込むため、人家の明かりは全く届かない暗いトレイルだが、Tammyは、そこを、ヘッドライトに頼る事なく、暗がりの中をてくてく歩く。
「なんか、この暗闇を歩く時間が好きなのよ」と。
月明かりがなくても、雪道は、目が慣れてみれば、歩くのには必要充分な明るさだと気付かされる。



Tammyは私の少しだけお姉さんで、
自然の美しい景色が大好きで、
キャビンの前に飛んでくる鳥たちをみつけると大興奮して、
嬉しいことも悲しいことも感情がストレートで、
本当にキュートでかわいい女性。
彼女のブログに私のこともチラリ、と。嬉しい評価だなー。



キャビンの片隅、手作り本棚に、星座早見版と星の本が立て掛けられている。

「ユーコンにいるときは、オーロラしか見てなかった。でも、ここにきて、オーロラが見えなくなると、星に興味を持つようになったんだ。不思議でしょ。ほら、あれが、タウルス、牡牛座だよ」

ああそうか。何かが「ない」ってことは、決して悲しいことでなく、他の何かに気付くってことなんだね。



日中に割った薪で(滞在費は薪割り。森の生活は絶え間ない労働の積み重ねで成り立つものね)暖炉に火を入れる。パチパチと薪の爆ぜる音。天井に吊り下げたガスランタンの、力強いシューシューという音と明かり。

秋に木を揺らして実を落とし集めたというサルナシ酒で酔っぱらいながら、北への想いと、情熱と、夢と、希望と、不安と、憧れと、数年のブランクを埋めるべく、毎晩毎晩、飽きることなく、夜が更けるまで話しこむ。

この小さくcozyで暖かな空間がそうさせるのか。
自然への畏敬とか憧れとか、同じ波長を持っている人と話しているからそうなのか。

心からリラックスできる、本当に本当に、貴重でかけがえのない時間が、ゆっくりと過ぎて行った。

「自然を知る人は、逆らえないってことを身をもって知っている人は、生き方に嘘がなく、誰に対しても謙虚だよね」って、tomo、Tammy 、私と全員でふかーく頷く。






2月3日は、大家さんでもある鹿ハンター平田夫妻も加わって節分パーティ。北海道では、豆まきの豆は、大豆じゃなくて、殻つきピーナツ。ヒジョーに合理的な選択!





この家は、彼らの暮らしと価値観は、この絵本を思い出させる。
アウトドア学校時代、アラスカの氷河の上で、インストラクターが読んでくれた、あの本を。

2011-02-14

道東デイズ #4 This place reminds me Far North...

Kushiro marsh in winter, Hokkaido, Japan
くねくねと自由きままな流れの川の曲線とか

middle of nowhere, Hokkaido, Japan
地平線に近づいてから、なかなか沈もうとしない太陽、ずっと続く夕陽とか


あ、ここは、北の大地だって、
嬉しくなる瞬間

道東デイズ #3 ツルの舞

Red-crowned Cranes, Tsurui, Hokkaido, Japan




Oops, it is a not a  Crane, but a swan.

カトマイ国立公園に行けばグリズリーが確実に見られるように(って、この喩えはアラスカ好きにしか分からないけど)、鶴居村にいけば、丹頂の群れが確実に、そりゃフツーにそのへんに、日比谷公園の鳩くらいの感覚で、いる。すごい。

鶴の写真なんて撮ったことも見たこともなく、フレーミングの仕方がよく分からなかった・・・。もう一回、仕切り直して撮りに行きたい。






2月初旬の朝6時。マイナス20度。ツルを求めて、高価そうな望遠レンズ持った人が世界中からこの橋に集まってる・・・。知らなかった・・・。

この橋の麓でコーヒーショップ(または味噌汁とおにぎり屋)やったら、儲ける自信あるなあ。橋に入るのに入園料とか。(カナダのスチュワートで熊見たときに、そんな橋があった。3日で10ドル。)

道東デイズ #2 シカ肉塊5キロの行方


シカ肉赤味噌の時雨煮
参考にしたのはcookpadのこのレシピ


シカ腿肉のシチュー
参考にしたのはcookpadのこれ

料理レシピが満載のcookpadってば、まさかのジビエ料理まで網羅していてすごいなー。

肉は料理好きの友達にもお裾分け。男らしい料理に変身してた。



おーっ、と。

前回の「道東デイズ」記事から、鹿肉と格闘してたら、あっというまに1週間。前回書いたとおり、お土産にといただいた鹿の塊肉がゴロゴロと、段ボール一杯に5キロ超ほど!(料理用計量器では間に合わず、家の体重計による計測)。

冷凍庫を整理したり、クックパッド(料理レシピが沢山載ってるページ)で調理法研究したり、北海道の料理の先生に電話で泣きついたり、(塊肉切れるように)包丁研いだり、料理したり、友達呼んで夕食会したり、「ほしい!」とつぶやいた方にお裾分けしていったり、と、忙しい日々が続いた。

あんまりにも鹿肉に翻弄されすぎだが、普段、肉屋で「こま切れ150gください」という日常生活を送る私には、あのボリュームをいざ目の前にすると、ちょっと慌ててしまうのだった。

でも、おかげで、野生の滋味を心行くまで堪能し、北海道から戻って来てからも、しばらく、ワイルドな旅の余韻を楽しめた。



(このブログは目にされていないと思いますが、テレパシーで念を送ります。)
今回、シカを気前よく分けてくださったハンター平田さん。道東のお父さんお母さんみたいに、温かく歓迎していただき、本当にありがとうございましたー。

平田さん家は、実は馬を55頭飼ってる牧場主。
ここでの乗馬はプライベートの土地をゆくので、本当に山の中。頼めばB & Bとして、部屋貸しもしてくれます。





***

平田さん家の裏の解体所にて。
今度はこの角がほしいー。


2011-02-07

道東デイズ #1 日本の極北はここ!

waiting for a day to break,  Setsuri river, Kushiro, Japan

Give me a carrot!

ユーコンで知り合った友人が、北海道の東の方、住所が「〜原野」っていうくらいの何にもない山の中に住んでいて、

もうすぐまたユーコンに帰る、というので、慌てて会いにいってきた。


道東・・・すごいぞ。
ここは日本の極北か。

あそこで体験したこんなことやあんなこと、忘れないうちに書きとめておおかなくちゃ、と思いつつ、

週末の今日は、お土産に、とに渡された「エゾシカ5キロ」の肉塊と格闘して力つきた・・・ので、続きは、また今度。