2011-05-31

サヨナラ梅雨(ヨーロッパの森便り#1)







成田離陸時の台風2号と
ヨーロッパ着陸時のアイスランド噴火にどきどきしながらも
何事もなく飛行機は飛び、
昨晩の夜遅く、チロルまで辿り着きました。

6、7月は、昨年に引続き、MacBook Pro 片手にヨーロッパの森と山を歩き回るノマド生活。気が向いたら(時間ができたら)、ここにもヨーロッパの森便りを綴ります。

明日からオーストリアを離れとスイスを横断しとフランスを南下しスペインの国境地帯のピレネー山脈へ。ヨーロッパ、初夏らしい、さわやかで気持ちのよい快晴です。

2011-05-16

カヤックの上の便座のヒミツ

5/20(金)19:30 ~21:00 アラスカの夕べ(旅の説明会)やりますよー

地震のせいで止まっていた日常が、最近、怒濤のように動き始め、目の回るような日々が続きます。あ、国際免許取りにいかなきゃ〜(ヨーロッパでは、AT限定免許なんてほぼ役立たないんだけど・・・一応。)


カヤックの上に乗っている便座が気になる方、
原野でのトイレのエチケット知りたい方は、今週末、新宿へどうぞ。


■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■氷河を海から眺めたい!夏のアラスカ シーカヤックキャンプ
~ シーカヤック、原野キャンプ、氷河、海の野生動物 ~
2011年8月20日(土)~8月26日(金) 7日間
*日本発着最短日程:8月20日(土)~8月28日(日) 9日間

ツアー詳細: http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/11/anc_s/index.html


5/20(金)19:30 ~21:00 アラスカの夕べ(旅の説明会)を、
新宿御苑の地球探検隊オフィスで開催。参加は無料です。
詳細: http://www.expl.co.jp/event/yube/index.html 


何となくこのプログラムが気になる方ならどなたでも、
まずはお気軽にご参加を。

この夕べにご参加いただき、初夏の東京で、
遠いアラスカの、凛とした風を嗅いでみてください。

5/20(金)アラスカ氷河シーカヤック説明会

Putting a tent in the rain (Alaska)

3月、犬ぞりでベースキャンプから50キロも離れたところまで行き、マイナス38度の中キャンプをした。

そのプログラムから戻って来てすぐにあの大地震。

犬ぞりキャンプの参加者だった、「初めての海外、初めてのキャンプ体験、(初めての犬ぞり・・・は当然か)」という大学院生の女の子は、地震の後、私にこう語ってくれた。

「地震がきたとき、私は都心にいた。所沢の家までは遠い。ひとり。でも、そんな状況下で、まっ先に脳裏に思い浮かんだのは、『水、食糧、暖』の3つだった。そして周りの知らぬ人たちと協力しながら、とても冷静に対処できた。この冷静さは、あの厳しいキャンプ生活から学んだことなんだと思う」



大自然の中で教わること、少なくない。

シンプルに生きる技術と能力。
異なる環境を受け入れる力。
周囲の人たちとの協力する姿勢。
自然への謙虚な気持ち。
諦めない強い心。


アラスカの、しかも町から遠く離れた原野へを身をおき数日間を過ごす旅を、まだ諦めずにしぶとく続ける意味は、きっとあるはず。


説明会、来週やります。
分からない事だらけかと思います。
まずはお気軽に説明会へご参加を。



■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■氷河を海から眺めたい!夏のアラスカ シーカヤックキャンプ
~ シーカヤック、原野キャンプ、氷河、海の野生動物 ~
2011年8月20日(土)~8月26日(金) 7日間
*日本発着最短日程:8月20日(土)~8月28日(日) 9日間

ツアー詳細: http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/11/anc_s/index.html


5/20(金)19:30 ~21:00 アラスカの夕べ(旅の説明会)を、
新宿御苑の地球探検隊オフィスで開催。参加は無料です。
詳細: http://www.expl.co.jp/event/yube/index.html 


何となくこのプログラムが気になる方ならどなたでも、
まずはお気軽にご参加を。

この夕べにご参加いただき、初夏の東京で、
遠いアラスカの、凛とした風を嗅いでみてください。

2011-05-15

今年も100K、48時間の旅をお手伝い

Hakone, Old trail




オックスファム・トレイルウォーカー
 -世界でもっともすばらしいチームイベント


■自分の体力への挑戦 :標高差1200mの100kmのコースを48時間以内で完歩。


■仲間とのかけがえのない経験:4人1チームで参加。事前のトレーニングからイベントの当日まで、励ましあってゴールを目指します。


■貧困から立ち上がろうとする人々への支援:1チームあたり12万円以上の寄付金を集めます(ファンドレイジング)。

***

トレイルウォーカー。

5年前、私にファンドレイジングの仕組みを教えてくれた場所。

仲間のありがたさと、チームでチャレンジすることの難しさ(=自分の狭量さ)と達成感を教えてくれた場所。

「100Kは人が歩ける距離だ、しかも意外と余裕で」と教えてくれた場所。

(参加時インタビューはこちら

初回は参加者として、その後はボランティアスタッフとして、ずっと関わり続ける大切なイベント。5回目の開催となる今年も、いつものように、ラストウォーカー(スイーパー)として、最終チームの背中を見ながら、間違って落ちたであろうゴミを拾いながら、AEDとファーストエイド荷物を担ぎながら、60キロ、歩いた。

毎年、この時だけ会う人との懐かしい再会。
一緒に歩くラストウォーカーの方々と、新しい出会い。

新緑むせ返る森のトレイル。
夕暮れ時の、森の中のフクロウの声。
ヘッドライトを消させるほどに明るい月と自分の影。
闇の中に浮かび上がった富士山のシルエットと麓の街の明かり。

30m先を歩く、最終チームの、無言でがんばる4つの背中。


今年も素敵な48時間を
ありがとう。


Sunrise of Mt.Fuji, photo by Mike


2011-05-03

高く積もった新雪をラッセルするように(震災ボランティア)

Shihozan 274m, Miyagi
ボランティアセンターの壁の作品

お掃除し隊
震災から1ヶ月半、まだまだ、まだまだ。


4月の下旬の数日間、宮城県亘理町で、テント村でキャンプ生活しながら、ボランティア活動に参加してきた。(被災家屋の汚泥除去とか、支援物資整理とか、東北地酒消費活動とか。詳しくは、リーダーのレポートtwilogへ)


ある日の活動の帰り道、チームのリーダーが近くの山の展望台へ連れて行ってくれた。阿武隈川が雄大なうねりのカーブを描き太平洋へ注ぎ込む。山桜と若葉が美しい雑木林の、どうにも平和な春の風景の向こうには、津波の大きな爪痕が、まだそのままの姿で残されている。

自然が残した爪痕はどこまでも巨大で、その自然の前で、人間はどこまでもチッポケな存在だった。かなり外側にいる(当事者ではない)私でさえ、あの景色の前に立つと、呆然と無力感に襲われる。

ゴールは遠い。



話は飛ぶが、ふわふわの雪の上はとても歩きにくい。

雪が一晩のうちにどっかり積もって、それが腰の高さくらいまでの新雪だったりすると、たった1キロ進むのに、3時間も4時間もかかったりする。そんな深い新雪を前に、遠い遠い山の頂上を目指した日を、寝袋の中で思い出していた。先頭でのラッセル(雪を踏みならしながら進んでいく)作業は、たった3分で息があがるくらいに大変だけれども、疲れたら、一歩横にどいて、列の後ろにいる次の人にバトンタッチして、自分は最後尾に回るのだ。一人でなくチーム交代制でやれば、一人では無理な距離も、随分と歩を進めることができる。


今回、先頭での作業にあっという間に疲れ、最後尾(東京)に戻って来た私だが、日常生活を送りながらも、先頭で頑張る人たちに常に少し思いを馳せながら、また、次の順番が来るのに備えよう。

無理せず、みんなで協力して、少しずつ、少しずつ、ラッセルを。

自然の前で人は無力だが、人が人にできることは、きっと沢山ある。







ここは、駅、スーパー、テント村、VC、避難所、役所、自衛隊風呂がすべて徒歩圏内なので、自家用車がなくても、テント生活はかなり快適。現場へは、車を持っている人との乗り合い可。



・興味ある方は、この町の素晴らしいボランティアの運営システムは、この日記に詳しく書かれているので、どうぞご参考に。現地は、気持ちよく私たちが仕事できるような仕組みをきっちり作っていてくれているので、1日でも2日でも全然構わない。もし、やろうかな?って迷っているなら、何の気兼ねもなく参加したらいい。一般家庭の汚泥除去、入浴補助、役所の事務ヘルプ、炊き出し、援助物資の整理、思い出の品のクリーニング・・・日々のニーズはいくらでも、まだまだまだまだ、当分終わらずにありそうでした。そして、人の絆、優しさ、後方で応援してくれる家族や仲間のありがたさ、新しいコネクション・・・と、お金ではないリターンは、ボランティアする側もたくさん受け取れます。

災害時におけるボランティアハンドブック (pdf)

・状況は日々変わっていっているので、常に、その町のボランティアセンターで情報アップデートされることを強くお勧めします。

・4/28現在、救援物資として必要なもの(亘理町の場合):下着、夏用衣類(新品に限る!)、ファブリーズ、ころころローラー、笑顔






ボランティアに行かずとも、後方部隊、縁の下の力持ちもとても大切。




極北を愛する人の東日本大震災応援プロジェクト

http://justgiving.jp/c/6050 (寄付受付)

http://teratown.com/NPFP (写真ダウンロード)