2010-03-30

ロゲイニングは人生か(奥武蔵ロゲ2010優勝記録)

▲賞状なんてもらったの久しぶりだー

Rogaining:
Rogaining is the sport of long distance cross-country navigation. Rogaining involves both route planning and navigation between checkpoints using a variety of map types. 

というわけで、ロゲイニングという遊びにはまっているこの頃。山の中を地図を読みながら、決められた時間内にポイントを数多く周り、なるべく多くの宝物(点数)を取って戻ってくるというオリエンテーリングの一種のこの競技は、登山とトレランとジョギングと観光を兼ね備えた、知力体力試される楽しい遊び。昨年秋に初めて挑戦し、奥武蔵ロゲイニングの今回が3回目の挑戦。

で、うっかりと、優勝してしまった。
(女子は10チームしか出ていないとか、そんな野暮なコメントは不要)

でも今回は、最初から狙っていたのだ。この賞状。

日本ではまだ競技人口が少ない(今回の大会参加者400人くらい。東京マラソンが3万人というのに比べたら、地味さ加減がよくわかる)のをいいことに、「人気に火がつく前なら、上位入賞も夢じゃない」と、悪知恵を働かせる。男女混合は無理だけど、女子チームでなら高得点狙えるかもね、と。大会に出ているなら、一度くらい表彰台にのぼってみたいよね、と。

冗談半分で入賞を夢見た私たちヤマケイ女子チームは、昨年の地図を入手しイメトレに励み、(電車も使ってよいので)図書館に行って時刻表をコピーし、走り込みはあんまりできていないけれど、コンパスと電卓片手に、やる気だけは十分にスタート台に立つ。

以下、参加者しか意味分からない実施記録を。

ポイントごとに、気持ちはジェットコースター並みにアップダウンしていた。ロゲイニングってば、人生みたい。6時間、計画通りに進むことなんて絶対にない。状況は良くなったり悪くなったり、いろいろな要素が絡まり、瞬時瞬時に変わっていく。そのたび、つい一喜一憂してしまうのだが、そこは冷静に状況判断しながら、計画を微調整しながら、諦めずに進み続けるだけだ。結果は、後からついてくるから!(・・・うまくいけば)

8:45  地図配布。作戦会議。昨年とポイントのおかれ方が全然違っていて、方向性が定まらない。「ヤマを張って一夜漬け勉強したけれど、そのヤマは全部外れた」学生時代の期末試験を思い出しながら焦る。とりあえず、電車に乗ることに。
9:15 高麗小学校スタート
9:27   西武秩父線高麗駅乗車
9:47 吾野駅下車で弁天様27点→
緩やかな登りをジョギングしながら男滝23点→
登山道でなかなかポイントまで到着せず停滞ムード漂った高山不動尊46点→
さらに登りが続き疲れ果てて雪景色に凍えた関八州見晴し台19点→
車道に戻り軽快に距離稼いで「優勝できるじゃーん」と盛り上がった野末張見晴し台63点→
近道狙ってまさかの薮こぎ「急がば回れ」の慣用句を思い出す龍穏寺38点→
下りはがんがん走ろう二宮金次郎像24点 

12:30  
ここで12時半を回り、今後のルートを作戦練り直し5分 →
平坦な車道をジョギングして41を狙うより直進しようと山越えを選択、桂木観音18点→
上り坂はもう走れない疲れモード漂う大高取山往復47点→
地図記号どおりに果樹園が広がっている景色に小さく感動、そして小さな林道へ入り込み彷徨うこと15分、ここでまさかのロスタイムが計算外だった虚空蔵尊境内37点→

14:10
「八高線は20分に1本出ている」という調べていた情報は、川越から先のタイムテーブルで、私たちが使いたい路線は2時間に1本くらいしかないと、この期に及んで気づき目の前が真っ暗になる(まぬけだ)。が、携帯で時刻を調べると・・・
「3キロ弱を17分で走れれば間に合う」と、微妙な時間に電車がやってくることが判明。ロゲイニングは、制限時間1分遅れたらペナルティが驚くほど厳しく入賞は確実に遠のく。5時間も走り続けたこの疲れた体で、1キロを5分台で走れるのか???と全員が疑問に思いつつもそれしか選択肢がない。入念なストレッチ、ゴール場所までの地図の確認、食料と水分の補給。越生駅で電車を待つ。

14:58
高麗川駅到着。走る、走る、走る、走る、走る。必死に走る。

15:14
残り8秒を残してゴール。
342点は2位に8点差をつけてまさかのトップだった〜。
賞状と、副賞の梅酒と「地図記号」手ぬぐいをもらう。地図記号手ぬぐいに萌える私ってば、何だかオタクっぽいと思いつつ。






2010-03-18

Looking for an Engelmann Spruce

Yoho N.P.  AB, Canada / March 2010


春のカナダ。
ロッキーの森をバックパッキング。
目的はただ一つ、「大きな木の下で眠りたい」

木を探しながらきままに歩く。


Picea engelmannii (Engelmann Spruce)
is a species of spruce native to western North America, from central British Columbia and southwest Alberta, southwest to northern California and southeast to Arizona and New Mexico; there are also two isolated populations in northern Mexico. It is mostly a high altitude mountain tree, growing at 900-3650 m altitude, rarely lower in the northwest of the range; in many areas it reaches the alpine tree line.

Crossing a frozen river (犬橇キャンプ2010)

@Dawson Trail, Yukon

まさかの徒渉が待っていた。
川の下は氷だ。
どきどき。

焚き火とスイートポップコーンとハーモニカ (犬橇キャンプ2010)


Dawson Trailを犬橇で
88キロのキャンプ旅

焚き火と
スイートポップコーンと
ハーモニカ


夜11時半
オーロラゆらゆら

28匹の犬たちが
ウォーンと一斉に鳴きだした


と、今回の参加メンバーたち。
Thank you for a great trip!

興奮の坩堝 (犬橇キャンプ2010)


犬を橇につなげると、犬たちの興奮と緊張感でケネルの雰囲気がピリリと一変する。
あの時間が好きだ。

犬犬犬(犬橇キャンプ2010)


・・・犬の写真しか撮ってきてなかった。
ツアー報告放棄。

(今回の旅の様子は、同行してくれたプロの取材陣が、そのうちカッチョよく記事にまとめてくれるはず)

再会(犬橇キャンプ2010)


@Muktuk Kennel, Yukon

ただいま、Sakura。
今年も一緒に旅するかい?

Trust dogs (犬橇キャンプ2010)

@Yukon River, Mar 2010

犬橇を操るとは、自分も犬と一緒に橇を動かすこと。単なる乗り手ではなく。