2008-12-29

真っ当なご意見

人口3万人の街から、人口1200万人の街へ遊びにきた姪っ子、ただいま9歳。



「どう、東京おもしろい?」

「うん。ただ困るのはさあ、歩いていてぶつかっても、誰も「ごめんなさい」って言わないんだよ」



正しく育ってるなあああ。

2008-12-27

寒波のおかげで

@長野の、とある森の中

サンタクロースにお願いした「雪景色」は、この冬一番の大寒波とともに願いを叶えてくれた。テントの中に入れておいた水は、朝起きたら全部カッチン!と凍っており・・・。12月を、日本を、ナメていたようです。寒いっっっっ。



キーンと寒くて
静かで
ふんわり一面の新雪の真っ白な朝

うさぎの足跡を目で追いながら
ココアで体を温める

好きな、冬の時間



↓ サンタクロースが、自分の周りに、こんなにも沢山いたことを、改めて実感し、大変嬉しく思います。長野から戻って見れば、星野道夫カレンダーの嫁ぎ先、たくさん。たくさん。

連絡くださった方、ありがとうございました。(まだ受付可能です)

2008-12-24

サンタが心に降りてきて・・・星野道夫


夜、街を自転車で走っていると、たくさんのサンタクロースとすれ違う。みんな、ピザをもって・・・。ピザ宅配サービスは、サンタの格好するのが流行っているの?前から?


昨晩、夢を見た。
アラスカからやってきたサンタクロースは、夢の中の私にこう告げる。

「サンタクロースはおまえの心の中にある。慈愛の心、与える心を持ちたまえ」、と。


おおおおぅ、これは、こんなに豊かな暮らしをしていながら、いまだサンタクロースに「広角レンズ」「三脚」「ソロテント」「ビーコン」「i-pod nano」「GPS」「ギター」・・・と飽くなき欲望をぶつける私への戒めだ。サンタが私に何かを「くれる」のではなく、私がサンタとなり、何かを与える存在とならなくては。夢の中のサンタクロースよ、ありがとう。この世のみんながサンタクロースになったら、なんとあたたかで心地よい世の中になることでしょう。



・・・と、珍しくキレイな心の今日クリスマスイブなので、苺のケーキをつつきながら、今日はオーロラクラブのお手伝いをすることにします。


オーロラクラブ、は、友人が関わっている団体なのだが、故・星野道夫氏の意思を汲んだ仲間たちが立ち上げ、子供たちに、アラスカの氷河キャンプを体験させてくれる。3月の1週間、何もない氷河の上でオーロラ見上げながらキャンプした子供たちの感想は、なんとも素敵。


「真剣になって遊んだ。地球と遊ぶ、そんな感じだった」

「アラスカで感じ取ったものは、僕の心や体の隅々にまで染みこんでいる」

「月明かりがまぶしいなんてはじめてだ」

「目が覚めたときに起きて、食べたいときに食べる。寝坊も夜中のお菓子も咎められないなんて、素敵すぎます」

「ぼくも少しだけ自然の一部分になれたような気がしました」

「一番楽しかったことは、生きていくために働くことです」

「バンジージャンプがひっくり返ったくらい、成長しました」・・・


大人だって沢山感じることのあるアラスカの大地、感受性豊かな子供の頃に、しかも氷河の上で1週間も過ごすことができたなら、それはその後の人生に、大きな影響があるだろうなあ、と、思うのだ。そんな彼らが、資金源の足しに、と毎年作っているのが、星野道夫の写真をつかった12ヶ月卓上カレンダー。これがまた、一石二鳥・・・いや、三鳥。

1.毎月毎月、オフィスや家にいながら、アラスカの一風景が楽しめる

2.終わった月のカレンダーは、切り取ってポストカードに。日頃不義理をしている大切な人に、気軽に一筆。もらった相手も喜ぶ。

3.しかも、子供たちがオーロラの空の下で、何かを感じ取ってくれているのに、一役買っている。


これがたったの1200円(送料込み)、一ヶ月100円で楽しめるのだもの。
ここに来てくれている方は、きっと極北の大地を踏んだ方も多いと思うので、賛同してくれるサンタクロースがいることを願いたいと思います。

直近に私と会う人は直接、そうでない方はお送りしますので、どうか、ご一報くださいまし。



2009年
机の上にアラスカを。
子供たちにアラスカ体験を。




謙虚になった私は、サンタクロースには、銀世界の一晩をお願いしてみた。
明日は早起きして、この冬初の、雪キャンプへGo!

バッタが台所で飛び跳ねた

2008年後半の試みといえば、
「東京でちゃんと暮らす」

だ。今まで、ふらふらと旅人すぎて、足下の根っこを張らずに生きてきたのを反省したのだ。


旅に出て、出会えば必ず出向くのは、週末の朝市。

シアトルで出会った新鮮な野菜や花、
アンカレジで交渉して購入した巨大ドリームキャッチャー、
タヒチのじりじり照りつける太陽の下で見た色とりどりの魚、
カナダはBC州の田舎町で出会ったおばちゃまからは「あら、日本から?夫が日本人なのよ。これ持って行きなさい!」と買わずにもらってしまった鞄。

いつだってワクワク楽しめる朝市。自分の住む街、東京には、ないんだろうか?あの素敵な週末の朝、住んでいるここでは体験できないの??

・・・と調べてみたらあったあった、ありました。
東京朝市

ここで買った、立派な葉っぱ付き泥付き大根を洗っていたら、バッタが、ぴょん、と飛び出してきた。スーパーの野菜ではありえない、初めての経験。

しばらく狭い台所で鬼ごっこをした後、
ベランダからそっと外に逃がしてやる。

バッタが愛した大根は、生でポリポリ食べ続けられるほど甘かった。
「苦くなくて、甘い。これが無農薬の野菜の特長だよ」と、売っていたおっちゃんが、自慢げに話してくれたその通りに。


東京も、ちゃんと暮らせば、捨てたもんじゃない。

2008-12-23

傘を捨てた日


「晴れのち雨」
天気予報を無視して
自転車で出かけたら

こういうときに限って予報が当たるのだ

東京の空は
いつのまにかどんよりと灰色に
そして
冷たい雨が落ちてきた

雨はイヤ
靴は濡れるし
傘からはみ出した肩や鞄はしっとりと湿り気を帯び
電車の中はもわもわと蒸れた匂い

でも
ゴアテックスの雨具を身にまとい
自転車に跨ってみると
雨空の下を走るのは苦痛じゃなかった

そうだそうだ思い出した
山の中で
どんな天気でも楽しんでいたあの時間を

水たまりにわざと飛び込みながら
全身水浸しになるのは
覚悟を決めてしまえば
意外と楽しいものなのだった


傘を捨てよ
雨の空に飛び込め

雨具は都会でも役立つぞ

(でもこの時期は寒いので、帰ったらすぐに温かいお風呂に入ろう)

2008-12-22

サンタが馬小屋にやってきた

週末、素敵な仲間に囲まれて、
あまりに美味しいワインをいただき、イイ具合にほろ酔い気分になったので







・・・踊ってみました。

http://elfyourself.jibjab.com/view/ZIWqrLXBNocDT67hmYvr
(音でます!)

Happy holidays!!

2008-12-19

火の教え

お酒の席は楽しい話題に限ります。

というわけで、焚き火談義。焚き火に関しては、一家言ある人(・・・特に男性。火の精霊が降りてきたかのような気合い入った焚き火奉行は、どのツアーに行っても存在する!)は多いけれど、今回は、

焚き火は、マッチ棒一本でつけられるようにならないと!
と怒られた。


日頃、スイッチひとつで火が使える便利快適都市生活をしているものだから、いつまでたっても、火付け初心者。木が湿っていたりする日には、マッチ10本+新聞紙一束必要なのが私の現状だからね。アウトドアのエセっぷりがばれる瞬間で、恥ずかしい。


「コツはね、

コツは、マッチ棒と同じサイズの枝から始めることです。欲張らって、いきなり大きな木を入れないこと、焦らないことが大切なんですよ。」


なるほどー。
大きな火にしていくには、
焚き火も人生も、
辛抱強く、マッチ棒サイズの枝からジワジワと!

2008-12-17

星は天の神様の覗き穴




星は天の神様の覗き穴
 ・・・極北の先住民の宇宙像



今、雑誌Coyoteの「星野道夫トーテムポール」特集とコラボして、青山ブックセンターで、アラスカ大特集している。上の言葉は、同時開催の赤阪友昭さんの写真展でみつけた言葉。

それにしても、この本屋の品揃えは、ただでさえ本に対して財布のひもが緩いのに、ツボ突かれすぎて危険極まりない場所。

Amazonなどのweb本屋は本当に便利で、すでに決めてある本は今はネットオーダーも多いけれど、本屋に来て思うのは、人間も本も、縁があって偶然だか必然だか「出会う」ものなのですな、やはり。

先日も、お!あ!という衝動を抑えつつ、唯一お持ち帰りしたのは、1冊の文庫本。
なぜなら、犬ぞりキャンプしながら、オーロラを見るのだ!という目標を鼓舞してくれそうだからです

・・・3月末。「犬ぞりで原野にでかけキャンプしながらオーロラ!」少人数限定で、まもなく募集開始。(どさくさに紛れて告知)






「ゴールドラッシュに沸くカナダ・アラスカ国境地帯。ここでは犬ぞりが開拓者の唯一の通信手段だった。大型犬バックは、・・・大雪原を駆け抜け・・・、やがてその地に眠っていたものが目覚めはじめるのだった。」

2008-12-06

A New Way to Experience Time


いやいや、便利な世の中になったものだ。
って、昨日から、時代についていけてないお婆さんみたいな台詞だが。

10月にサンフランシスコのREIでみかけて、あ、いいな、と手に取りながらも、買わなかった手帳カレンダー、今頃になって、やっぱり欲しいかも・・・。

おおぅ。あったあった。しかも、アメリカで購入するのと値段変わらず。amazon万歳ー!



この手帳、分単位で生きるビジネスマンにとっては、全く実用的ではないです。

でも、この間の三日月&木星&金星 協奏曲 のように、たった1日だけみせてくれた美しい時間を見逃したくないなら、地球の呼吸を感じていたいなら、ぴったりの1冊。

月齢
潮の満ち引き
その時期見える星座や木や動物
日照時間

といった情報が美しいカラー・イラストで満載なのだもの。
(まあ、つまりは、日本の「二十四節気」のイラスト版、のようなものかな・・・)




2008-12-04

Yellow&Orangeの月が出た


随分と
便利な世の中になったものです。

パソコン上で本が作れるようになりました。

久々に長い間画面に集中し
ゴハン食べるのも忘れ
走りに森へ行くのも忘れ
そろそろ
パソコン酔いが辛くなってきたところですが


北の大地へのキモチを、
まとめてみたので
よかったら、覗いてみてください。

 Yellow & Orangeの月が出た


実は今でも旅の相談を受けていますので
その気になったらご連絡くださいね



忘れかけていた

表現したい
伝えたい
というキモチを

美しいものを探し出すココロを

久々に思い出させてくれた人たち(しかも複数)に
心から、ありがとう、です。



そして私は、
いい加減、パソコン、スイッチオフ!

2008-12-02

冬空が微笑む夜

昨日の私は

黄金色の銀杏の枯れ葉舞う地面にすっかりと気を取られていて
空を見上げるのを忘れていた。

うっかりにもほどがある。

夜、複数の人から、興奮気味に連絡が入る。
「ねえ、見た?今日の夜空はにっこり微笑んでいるよ!」

木星・金星・月が並ぶのは、すごーーく珍しい現象、らしい




東京にいても、遠く離れた場所に立っていても、見ている空は同じなんだというのがなんだか新鮮で嬉しくて、

そして同時に、

どこにいたって、
(東京にいるからというエクスキューズは無しで)
こういう小さく美しい宝物を見逃さないよう、

感度を磨いておかないとね、



スマイリーな夜空に誓う




あなたは、気づいた?

2008-12-01

7Wの光を明るいと感じていたい


また更新頻度が鈍っていますが、このコ(blog)の存在を忘れたわけではありません。私の24時間におけるコンピュータの占める割合が減っているだけのこと。


山梨の里山へ出かけた。

東京からすぐそばなのに、アラスカの人たちみたいに、自力で家を作って、鶏を飼い畑を耕し、生きている家族がいるのだ。結局は、どこに住むかは関係なく、気の持ちよう・・・なのかな。

その日の暖は、日が暮れる前に自分で斧を振り下ろして割った薪が頼り。燃える木がつくりだす柔らかな温かさにじんわりと心を溶かし、

7Wの電球の、夜の闇の邪魔をしない明かりに目を慣らして星を眺め、

そうして東京に戻ってきたら、

キランキラン
ギラリンギラリン

と、何百・何千Wものクリスマスのイルミネーションで眩しく、クラクラと目が回る。



いつものように、夕暮れ時の茜色の空の下、白い息を吐きながらジョギングをしていたら、遠くの山からふんわり紙ヒコーキが飛んできて、足下にポトリと落ちた。

「アラスカを旅して吹き寄せてくる風の匂いを、ちゃんと感じていますか」

と書かれた紙ヒコーキのこの飛ばし主は、私にとって、アラスカで出会うグリズリーのような存在だ。遠くからそおっと、忘れちゃいけない宝物を思い出させてくれ、いき急ぎ、忙しくイライラしがちなスピードで歩く私に、ブレーキをかけてくれる。

というわけで、
大切な人には、メールに頼らず、手紙を書こう。
久々にアラスカの匂いを嗅ぎに行こう。
 ↓

@青山ブックセンター本店内 カルチャーサロン青山
日時;2008年12月16日(火) 開場18:30 


走る走る。

今年の目標のひとつ、42.195キロは確かに達成したけれど、スタートを踏むまでの努力と追い込みが足りない、テキトーな気持ちで臨んだ結果でのゴールは、たいして嬉しくもないのだった。

だから

ちゃんと準備して、スタート地点に、もう一度、立つのだ。スタート地点に立った時点で、すでに達成感があるほどの気持ちで。 Impossible is nothing。


新聞に紹介されていた気になる本。
早速注文。



というような毎日を送っています。