2010-12-22

my favorite photos in 2010


"Five hundred twenty-five thousand Six hundred minutes

How do you measure, measure a year?

In daylights, 
in sunsets, 
in midnights
In cups of coffee
In inches, in miles, in laughter, in strife."

今年も美しい瞬間をたくさん見られたことに感謝。

2010年の大好きな瞬間24枚。





骨がはみでた足の怪我にも慌てない(WFR野外救急)


3年前に取得したWFRの更新時期が、あっ、というまにやってきた。

長野と新潟の県境いの、日本の果てのような小さな村に籠ること4日間=36時間をかけ、今年一番集中して脳みそに汗かきながら勉強に励み・・・、無事リサートすることができました(ホッ)。


WFR(Wilderness First Responder)がどんなものかは、3年前の記事に詳しいので省くとして、今回の4日間は、BRIDGEという、基礎コース(WAFA)からのレベルアップ講習なので、毎日がほぼ外での実習づくし。

雪でなく雨でなくみぞれという、「寒いのに雪じゃなくて雨っぽい」という、何か踏んだり蹴ったりな12月半ばの天気が続く山に入って、

脊椎損傷の可能性のある怪我人を担架で搬送したり、


新潟からの峠越えで足を滑らせ脛に怪我をして、ご飯ももう10時間も食べずに軽度低体温症になったフラフラの傷病者(という設定)の、迫真の痛みの演技をしてスプリントされて山から搬出されたり、


現場のガイドやら野外学校のインストラクターやら看護士やら山雑誌のライターやら大学の先生やら救急法フリーク現役高校生・・・と、合計17人の人生楽しく生きている多種多様な人たちとともに、(この講習は参加者との出会いがおもしろすぎ!)、


楽しく大変な合宿生活を過ごしたのだった。



2度目だし、昨年は通訳のお手伝いもしているし、ということで、最初の時のような新鮮な驚きはもう正直ないのだけれど、今回の学びを3つほど。

1、体で覚えたことは忘れない。教科書広げて「喘息患者の対処法」を頭に入れても1ヶ月で忘れそうだけど、ぜいぜひと呼吸困難になっている人を目の当たりにし、どきどきしながら処置した手順は、強烈に記憶に残る。体験は自信につながる。コンスタントなイメージトレーニング大切だなー。

2、risk/benefitのバランス。(放っておくと血が通らなくて組織が死んでしまうなら、単純脱臼は現場で措置したほうがいい、とか、ヘリコプターを呼ぶべきなのか呼ばずに済ませられるのか、とか)。で、そのリスクの大きさ、利点/不利点を考え、何をするかしないのか判断するのは、誰でもない「自分」という主体者意識が必須。そのための判断材料をくれるのが、この講習の講義内容。
(今回やっているのは、医療機関まで搬送が2時間以上かかるというアメリカでのWilderness環境という設定なので、フロントカントリーではさっさと医療機関に運べ、が正解)

3、姫川温泉の泉質はスバラシイ。源泉掛け流し、シャワーからも温泉ザバザバ〜。




wilderness medical associates




日本での取得は次は4月開催予定との先行情報入手。

2011年4月 2~5日 WAFA美方
4月10~13日 WAFA八王子
4月18~21日 WAFA長野校
4月23~26日 ブリッジ長野校

WAFA〈野外救急法資格取得コース〉



同じコースを受講したスミコさんのブログにも、細かく様子が。

脳みそは120%


自然の中での遊びは、大概が、自分と向き合い、リーダーシップを磨くにはぴったりの場だ。それが上手にできないと、怪我したりお腹すいたり夜中歩くはめになり、まあ、何か失敗すればすぐに痛い目にあうのは自分自身という、原因と結果が顕著なの世界なので、その辺りの感覚は自然と磨かれる。

以前学んだ、アメリカの野外学校の「7つのリーダーシップスキル」は、今でも手帳に張ってあって、何かあるたびに見直している。

NOLS Leadership Skills

There are certain skills that will make you a strong leader. These skills are the same — whether you're on an expedition or right at home. They are:


Expedition Behavior 
Competence 
Communication 
Judgment & Decision-Making
Tolerance For Adversity & Uncertainty 
Self-Awareness 
Vision & Action


そして、面白いことに、山で学んだリーダーシップスキルは、町の中でもそのまま同じように使えるのだ。

東京にいるとき、たまに、企業向けの体験型チームビルディング研修のファシリテーターをすることがある。先日も、スーツ&ネクタイ姿がビシっと決まった、第一線で働くビジネス戦士の方々に、都内の高層ビルの中の会議室の中で、フラフープを何度もくぐってもらった(というプログラムがあるのです)。

スペイン語で「易しい」はファシル。そう、ファシリテーターは、答えを言う役割ではなく、参加者の気付きを「安易に」してあげるつなぎ役なので、私からは何も結論は出さない。プログラムに参加した人たちが、その時間を通して何に気付くのか、それは毎回メンバーによって違うので、何度立ち会っていても面白い。

今回も、報告書をまとめながら、なんか素敵なキーワードが沢山あったので、ここにメモメモ。

書くと当たり前、なんだけどね。体を動かすことで、自然と気付くものって、本で読んで頭で理解した気になるのとは、全然理解度が違う。

*笑いのなかから生まれるものがある
*感動体験の共有が結束力を生む
*達成感の積み重ねが自信につながっていく
*自分の弱さをさらけ出す強さ
*「困難だけど楽しい」時が、一番成長する。
*もう無理、と思うところから、人は更に2割先までいける。


・・・あっ、これって、「ユーコン犬ぞり遠征隊」にも、そのまま当てはまるんじゃない?
(結論はそこか・・・)

春のユーコン:犬ぞり遠征隊
~ 犬ぞりを操り原野キャンプ、夜空に煌めくオーロラを求めて ~
日本発着最短日程:2011年2月26日(土)~3月5日(土) 8日間
詳細 http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/11win/yxy/index.html

(問い合わせ&申し込みがここ数日、急に増えているようです。
定員8名なのでお早めにどうぞ!)

アラスカンガールの熊対策(地球の歩き方アラスカ裏ver.)

Crow Pass Trail, Alaska

このたび、ご縁あり(というか、しろくまmasaさんに声をかけていただいただけなんだけど)、某有名ガイドブックのアラスカ2011-2012年度版に、1ページのバックパッキング体験談を掲載させていただきました。(本屋に並んでいる書籍の中に自分の名前を見つけるのは、思ったよりも嬉しいことに気付いた。)

チュガッチ州立公園のクロウパストレイル
アンカレッジ郊外〜ガードウッドまでの26マイル(42キロ)の峠越え。昔、犬ぞり時代に使われていた古道。



8月の終わりの雨の朝、ひとり荷物をえっこらしょと担いで、アンカレッジからアラスカ鉄道に乗り一路ガードウッドへ。金鉱の持ち主だという豪快なおっかさんが運転するボロボロ車のヒッチハイクに無事成功し(車が停まらなければ、駅から登山道までプラス10マイルの道のりが待っていたので、これはとてもラッキー)、ガードウッドのトレイルヘッドから、この古道42キロを1泊2日で歩く。

途中、薮っぽい場所もあったが、基本的に道はついているので、たいしたことはない。

峠では氷河がドーンと目の前に楽しめ、金鉱跡があり、ブルーベリーやサーモンベリーがたわわになっていて、ツンドラがあり、森があり、人は全然いなく、グリズリーの糞はそこら中にあるという、アラスカな気分を一度に手軽に味わえる、ご機嫌なルートだ。(問題は、私の訪問時は、天気と視界が悪かったことか。写真があまりないのはそのせい。)

一カ所だけ気がかりなことがあるとすれば、ルートのちょうど真ん中にある、イーグルリバーの徒渉・・・、氷河の末端から3キロくらいしか離れていない氷河の川(=水温推定2度)、アラスカなので、もちろん橋など架けられていないから、腿の深さまでどっぷりつかり、数十メートルを渡らないといけない箇所。さらに、私が渡ろうとしているのは夕方(=氷河が溶けるので一番水量が上がる時間帯)で、その日は1日雨が降っている、という条件は、あまり好ましいものではなかった。

どうしよっかなー、明日の朝にしようかなー、だいじょうぶかなー、低体温症の対処はどうするんだっけ・・・と、どきどきしながら歩いていると、川の手前2キロのあたりで、道に迷って引き返して来たというアンカレッジ在住のアラスカンっ娘2人組に再会した。

この3時間前、峠で挨拶して、15分ほど先行していた彼女たち。大学職員のレイチェルと、テレビ局に勤めるケイティは、今年流行色のノースフェイスのレインギアを着ていたり、と、とてもおしゃれな(私とおなじ)都会っ子のように見え、と思いきや、腰には、グリズリー対策に、と、銃を携えている。(「ベアスプレーなんかじゃ無理よ〜」、って銃を持って歩くのは、アラスカ人の常識なの?)


季節終わりの平日、この日唯一出会ったトレッカー。流れの速い川は、一人で歩くより、複数で鎖になって歩くほうが安全度はぐんとあがる。「アラスカの神様、ありがとう〜」と心の中でお礼を言って、徒渉までの同行を頼んだ。「もっちろんよー。わたしたちも、オンナ二人で勇気あると思ったのに、あなたは一人なのー!?やるわねー」と、オンナ3人集まれば姦しい、グリズリーも除けて行くだろう大声で楽しく会話しながら、川へと向かい、ギャーギャー言いながら、無事川を渡り終えたのだった。






おまけ。
キャンプ場(ファイアーリングがあるだけだけど)に到着するまえに、川越えもう一回。倒木とロープが橋代わり。




Historic Iditarod (Crow Pass) Trail
Access: Eagle River Nature Center, or from Girdwood take Crow Creek Road to road end and Crow Creek Trailhead.
Travel Means: Foot only.
Distance: 26 miles or 50 kilometers one way.
Elevation Gain: 2500 feet or 762 meters to pass from Crow Creek Trailhead, 3500 feet or 1067 meters to pass from Eagle River Trailhead.

地図
詳細
お勧め度★★★★★



ps
このルート、毎年7月下旬にトレランのレースがあるらしい。優勝者は3時間台だとか。あの峠を超して、あの冷たい川を徒渉して!!いいなー!


July 24, Saturday - Crow Pass Crossing - Chugach Mountains
24 miles – Crow Pass Trail, Girdwood to Eagle River Nature Center
Race time 7 am  
Entry fee: $60 – Limited to 130 entrants
Rough cross-country & mountain trail
Registration forms will be available on-line May 2011 at www.goseawolves.com 




都会のネオンに囲まれた夜




写真は今年アラスカで押し掛け居候してお世話になった山岳ガイドの家と洗面所。
ミニマムでシンプルで機能的で、だから美しい。

家はまだ建築途中だ。いつ完成するかはわからない、という。「お金と時間がかかるから。」借金をして未来をフィックスするよりも、そのとき自分にできる範囲で、少しずつ作ればいいんだ、って、ブライアンは言っていた。




アラスカで魅せられたストイックな美しさ
嘘がない、無駄がない、見栄がない、虚飾がないことの潔さ

東京にいるときも、その立ち位置を保ったまま生活しようと決めていた
東京は故郷だから、ここを捨てなくたって、都会でだってそんな生活は可能じゃないかと

決めたのに

賑やかな街はいつだって
嘘と、無駄と、見栄と、虚飾でキラキラと輝き
心の隙間に入り込んでこようと
手ぐすねひいて待っている




気付けば
そのキラキラとした浮かれた街の中で
相手と場所にすりよったウソくさい立ち振る舞いをしていた

タバコの煙がもうもうと立ち上る
居酒屋の片隅で

きれいにお洒落して着飾った人々たちと
奇麗だけれどどこかカクカクと人工的な味の食事を
微笑みながらフォークで突く
テーブルの席の一角で

自分を偽って
へらへらと笑いながら相手にへつらう私に
心の中の冷静なもう一人の自分が小馬鹿にして鼻で笑う

オマエハイッタイナニヲシテイルノダ?

澱のように心の底に少しずつ溜まる疲労感

心が伴わない
自分の心に嘘をつくような時間を過ごすことは止めにしよう
きっぱりと捨て去ろう





8ポイントの後悔(朝霧ロゲ2010)


朝霧ロゲイニングの話題、今更だけど、もうひとつだけ追加。

ロゲイニングは、乱暴に言いきれば、「制限時間内」に、「地図上に記された広範囲に渡るポイントを、なるべく沢山取ってくる」遊びだ。

で、この制限時間内というのが曲者。だんだん疲れてくる後半、スピードも判断力も落ちてくる。適宜、自分とメンバーの体力気力をはかりながら、当初の計画を柔軟に変更していかなければならない。時間内に戻らないと、大きな反則点が引かれてしまうから、「時間厳守」の条件を入れた上で。でも、たくさんの点数を。

この、時間を計算しながら、リスクを取って点数を稼ぐのか、もう疲れちゃったし安全策を取ってポイントは諦め、余裕で間に合う時間に戻るのか、その判断がいつも難しく迷う。

今回は、5時間の制限時間。

4時間35分経過したところで、取りに行こうとしていた24点CPを諦めることにした。思ったより疲れていたし、思ったより登り坂だったし、ちょっと地図の読み間違いをしていて、思ったよりも距離が遠かったから。

あと25分かけて2.5キロを帰る。歩いても帰れる余裕の時間配分だ。そして、ゴールから800m行き過ぎた地点(ちょっと下ったところ)に、8点のCPが残っている。・・・取りに行くかいかないか?

2.5キロ+800m往復=4.1キロを、25分というのはギリギリの時間設定。どうする?

・・・諦めた。多分、「疲れちゃったし、どうせ8点だし〜」という甘えが、諦めモードにチームを追いやっていた。結局、24点CPも8点CPも諦めて、途中スナップ写真撮りながら歩き、そして11分も残してゴールした。

で、単なるゲームでどうしてここまで、と思うのだけれど、この「諦めた8点」が、すでに1ヶ月近くたった今でも心残りなのだ。決して無理ではなかったはずなのに、楽な方に逃げた自分に、ハラがたつ。

守りの人生なんて、つまんない。

8点を取りに行く姿勢を、いつだって忘れずに。

2010-12-02

お宝は里芋(朝霧ロゲ2010)

青空眩しい晩秋の休日、富士山の麓で大人の宝探し大会(=ロゲイニング Rogaining:
Rogaining is the sport of long distance cross-country navigation. Rogaining involves both route planning and navigation between checkpoints using a variety of map types. )に参加。

写真とともに、ロゲの魅力を。


開放感溢れる高原はただただ気持ちよい。
300人が出ているレースなのに、人混みとは無縁なのがロゲのよいところ。


宝物のありかを見逃さぬよう、常に地図を見ながら走る(歩く)。
経験するたびに、地図を見ての空間認知力アップを感じられるのがロゲのよいところ。1センチは250mで、だからこのペースで進むなら2分くらい、というカンが冴えてくる。


地図に載ってないお宝発見。
里芋一袋100円は買いでしょ!
寄り道自由なのもロゲのよい所。舞台となる街(村)にやたら詳しくなれる。


豚汁で一息つきながらも、中間地点で作戦会議。

レース中の休憩は、1度にふたつのことを同時進行。
トイレ待ちながらストレッチ。
給食とりながらその先のコースの確認。

デキル女になった錯覚を覚えるのが、レースのよいところ。
日常生活でもこのくらいパキパキといろんなことを片付けたいものだ。


道なき道を進む自由。
それこそロゲの最大の魅力。



5時間も6時間も飽きる事なくジョギングし続けられるのがロゲの魅力



制限時間まで11分を残してゴール
ロゲは時間に間に合わないと、1分間に10点とか大幅減点されていくので、
タイムマネージメント力を鍛えるのに最適の遊び。


競技人口が少ないので、表彰台までが意外と近いのもロゲのよいところ。女子は8チームしか出ていないなんて思い出さなければ、「優勝」の心地よい響きだけが後に残る。



備忘録:
経路:10-23-18-12-27-17-22-6-31-5-16-29-1-(2時間経過)-21-13-26-15-19-11-7-(4時間10分経過)-(24を取りに行くが時間なくて諦める)- (8を取りたいが気力と体力萎えて諦める)- goal(TTL:342)

反省:7の後、最後の50分間は1点も取ってない。東でなく西から回って14-3-8のルートを取れば良かった。これが取れていれば367だったのだ。24だけというのはリスキーだった。

将来の自分への申し送り:後半戦のバテを忘れるな/近くても探すのに時間かかるCPあり。時間と点数のバランスを考えた取捨選択/チームメンバーへの感謝の気持ちと助け合い



Japan Rogaining Association




2010-11-29

速報:賞状はいくつになっても嬉しいぞ(朝霧ロゲ2010)




レースの前日、(ロクに練習もせず)賞状もらってるシーンを脳内でぐるぐると重ねてたのが、よかったのかなー。イメージトレーニングって、大事だ。

人生4度目&今年2度目のロゲイニング(a.k.a. 大人の宝探しゲーム)大会、3月に引続き、またまた「女子の部優勝」賞状いただきました。ぷぷぷ。


詳細はまた今度。

2010-11-25

An Orchid is calling me. ピレネー山男の美学


フランス、ピレネー山脈で出会った、ガイド兼料理人のマテオのお話。

マテオの家は、ぐいっと山を登った、人口多分20人くらいの小さな集落にある、古いアパートの屋根裏部屋。部屋へとあがる階段はずいぶんと急だ。

屋根裏部屋のため、壁は斜めで背の高いマテオにはちょっと窮屈そうだが、いぶし色に輝く梁が、いいアクセントになっている。

斜めにしか開かない窓枠には、野良猫がニャーと心地良さそうにひなたぼっこをしており、窓の外は緑色の木々と木々の間を飛ぶ鳥たちの声がすぐ近くに聞こえてくる。

何も入らなさそうな小さな冷蔵庫の扉は壊れていて、「モノを冷やす」機能は全く果たしていないが、山の中の家は涼しいので問題はないという。よく手入れされた包丁が何本も壁のマグネットに架けられ、オレンジ色のルクルーゼ鍋が、無造作にキッチンの一角に置かれていた。

食器棚はないのだが、天井からは、ぴかぴかに磨かれたワイングラスがたくさんぶら下げられている。椅子は拾って来たガラクタを改造したらしいが、その椅子たちが囲むテーブルは、合板ではなく味のある1枚板だった。その椅子に座って、紅茶をご馳走になる。

テレビはないが、その分あいた壁には、大きく引き延ばしたピレネー山脈の写真がたくさん飾られている。

広くはない部屋の中心に、野で摘んで来た花がどーんと存在感を放ち、部屋を明るくさせていた。



ある日、マテオが、ピクニックランチを用意してくれた。

6月なのに寒い雨降る日で、手の先まで冷えた体に、彼が前夜から仕込んでくれた生姜ハチミツ茶は、ちょっと口にするだけで、ぽかぽかと体を温めてくれる。

朝、村のパン屋で買った1本90セントのバゲットを切る。一人半分の割り当ては、ちょっと私の胃袋には大きいが。店で買ったとき、バゲットは無造作に白い紙で包まれただけだったので、防水対策にと色気のない私はゴミ袋に入れておいたのだが、バックパックを開けると、ゴミ袋の向こうから、微かにパンの香ばしい匂いが漂ってきた。

アルプスの少女ハイジに出てくるような白くて丸いチーズを薄く切る。このチーズと生ハムは、村一番に美味しいと評判の店で買っておいたという。

残り物の野菜を細かく刻んでいれたというオムレツは、赤と緑のパプリカが、いいアクセントになっていた。

トマトとキュウリに酸味があるから、お酢はいれてないよ、というサラダは、たっぷりのオリーブとガルバンゾービーンズと、そして、インカの人たちが大好きな栄養満点の穀物、キヌア和え。

青いサラダは現地調達だといい、雨の中、トレイルの途中の牧草地で摘んだ草、2種。摘みながら、マテオは、美味しいな、とむしゃむしゃ食べていた・・・。ほうれん草みたいな苦みのある大きめの葉っぱは皿に敷き、ハーブのようなかわいらしい葉は、こうやって上に載せて、と、盛りつけへの注文もうるさい。

こうして出来上がったフランス式ランチ。雨雲の奥に姿を見せた、世界遺産のガヴァルニー圏谷の、高さ1500mの崖を背景に、わたしは夢中で食べた。




ピレネーを一緒に歩く。
きちんとしたトレイルを避け、あえて道なき道に突っ込んで行くのが好きだ。足下の悪い、崖や沼地に連れ出されると、出来上がった道を歩くのに慣れすぎている日本のお客さんたちはびっくりするが、ニヤリと笑ってこう言う。

「If you want to see a real world, you have to get lost.  
本当の世界を見たかったら、道から外れないとだめなんだ」
「Enjoy one adventure a day。1日1冒険。」


彼の乗る小さな車は、もうメーター一回りどころかふた周りくらいしてるんじゃないかと思わせるオンボロで、右のサイドミラーはその存在すらない。このボロクソさの年季の入り方は、キューバで見かけた車以来だ。ドアは3回に1回はちゃんと閉まらず、助手席のシートは微妙な角度に倒れたまま。後ろには登山道具がどっさり。「掃除」という単語は、この車には多分、乗っていない。

ようこそ僕のスポーツカーへ、かっこいいでしょ、と、それでも彼はこのオンボロカーをとてもお気に召している。
「これは、廃油カーなんだよ、ガソリンスタンドに行く必要はないんだ。レストランで、要らなくなった油をもらえば、どこまででも走って行ける」

この車に乗って、大好きな蘭の花を探しに、12時間走り通してイタリアの南まで行くのが休日のお楽しみなのだという。私を乗せて走っていても、常に道の両脇の崖を見ている。時折、急ブレーキをかけ車を止めると、車を降り、蘭を私に見せ、写真を撮り、この蘭がどれほどスペシャルなのかを、とうとうと説明しだす。

「結構なスピードで走っている車のなかから、なんでこんなに小さな花を見つけられるの?」

「An Orchid is calling me. 蘭が僕を呼んでいるんだ。動物も蘭も一緒さ。彼らの気持ちになって、彼らの好きなもの・・・、たとえばこの花なら、日かげの、湿った、アルカリ性の土が好きだってことを知っていれば、この場所が生きるのに最適だって分かるでしょ?」




「人生の順位付けはとてもシンプルなんだよ。
僕の人生に必要なものは簡単だ。
美味しい食事、友との楽しい時間、愛しいガールフレンド。」








今日の話題を私に思いださせたのは、雑誌クーリエジャポン1月号のフランス特集。

2010-11-22

サンタクロースの皆様へ。いつもの、あの季節。

Aug., 2007 Matanuska Glacier, AK


サンタクロースの皆様へ

オーロラクラブ
って、聞いたことありますか?

星野道夫さんの遺志を引き継ぎ、毎年3月、子供たちをアラスカの氷河の上に連れて行くボランティア団体。

わたしに最初にトレイルランを教えてくれた友人、かわちょが関わっているこのオーロラクラブを、私も数年前から小さくお手伝いしています。

わたしの大好きなアラスカ。
その場所に立っているだけで心が苦しくなるような地球の宝石のような景色たち。

あの場所に、
まだスポンジのようにフカフカにやわらかい心を持つ子どもたちが降り立って、
見渡す限り雪と岩と氷の世界で過ごす1週間。
彼らは、あの地球の奇跡のようなアラスカからの贈り物を受け取り、
いったい何を感じ取るのでしょう?


オーロラクラブでは、毎年星野さんの写真カレンダーを販売し、
その利益を活動資金に充てています。


サンタクロースっていうのはね、「Giving」の心を、分かりやすく目に見える形にしたものなんだよ、と、アラスカに住む小さなしろくまさんから教わったのは、いつのことだったでしょうか。

このブログを目にしてくださっている(きっと北の大地好きの)方へ、こどもたちに、アラスカの景色をプレゼントするサンタクロースを、大募集したいと思います。

サンタクロース代理店より



*(ここから蛇足)*

しかも、毎年言ってますが、このカレンダーは一石二鳥どころか、鳥がたくさん。ほんわかとした、幸せな気持ちがあっちこっち行き来して、自分も嬉しく、とてもお買い得、なのですよ〜。

1、1200円で12ヶ月。e.g.たった1ヶ月100円でデスクの横にアラスカの風が吹く。複雑な仕事でついキィーッと荒みそうになった心を、机の片隅の大きな風景がなだめてくれる。

2、その月が終わったら、カレンダーをポイすることなく、はさみを取り出し絵はがきにチェンジ。心にふと浮かんだ、最近会っていない、ごぶさたの、でも大切な誰かの住所と名前を書いて、ポストに投函。久々につながったその人は、アラスカの澄み切った空気ににっこり。



*(お申し込み方法)*

11月末までに、wildernessryoko [a] yahoo.co.jp ( [a]=@) あてに、
お名前、希望冊数をお知らせください。
折り返し、お振込み、送付などの詳細ご連絡します。




*(商品詳細)*



■卓上型カレンダー
■サイズ 105mm×205mm,プラスティックカバー付き
■表紙も含めて計13点の星野道夫作品が収録されています
■各月のカレンダー部分を切り取れば、ポストカードとしてもお使いいただけます
1部 1,200円 (送料・消費税込)

*(プレゼントを受け取ったこどもの声)*

「犬ぞりっていうと犬が走らされているのかと思った。だけどそれは私の勘違い。犬は走りたかったんだ」
「人間の生きる基本を知った」
「月明かりがまぶしいなんて初めてだ」
「骨の髄まで浸透してくるルースの寒さと荘厳で壮大なオーロラにふるえた」
「ビデオなどとちがって音がなく、しいんとしずまりかえっていて風もないのになびいていました」
「目を開ければ自然のままの大きな大きな山がある。ずーっと見てても飽きないし、どんどん感動が大きくなっていく」
「水と食料と、適度な温度と人さえいれば、他に何もいらないと思った」
「目が覚めたときに起きて、食べたいときに食べる。寝坊も夜中のお菓子も咎められないなんて、素敵すぎます」
「一番楽しかったことは、生きていくために働くことです」・・・

2010-11-19

ボジョレヌーボーの夜に


「ヨーロッパの森へ」イベント無事終了。
参加いただいた皆様、ありがとうございました。

観光地じゃないヨーロッパの田舎って、自然と歴史と文化、そのどれかがどれかを排除する事なく、上手に絡みあって複雑な味わいを出している。

人がちゃんと地に足をつけて、背伸びせず無理せず、でも豊かに生活している。森も、生活の中に、無理なく入り込んでいるので、気負わず気軽に楽しめる。

なんか、大人だ。



個人旅行の相談はユーロトレックへ。
多国籍ツアーの参加なら、gap adventures





2010-11-17

歩けTMB(ツールドモンブラン)170K #4


犬も人間も走り出しちゃうツールドモンブラン。

イベントは明日です。
ふらりと当日ご参加大丈夫です。予約いらないです。

アメリカと違って情報入りにくいヨーロッパの山歩き、(言葉もフランス語とかドイツ語とかだし)一見難しそうだけど、実は意外にカンタン、しかも意外とリーズナブル、でも景色は一流、というあたりをお伝えできたらなー。




「ヨーロッパの森へ」

■開催日時: 2010年11月18日(木)19:00-20:30 
■開催場所: 地球探検隊オフィス(新宿御苑)
■参加費: 無料

詳細:http://www.expl.co.jp/event/yube/index.html#1118

2010-11-16

歩けTMB(ツールドモンブラン)170K #3

ついつい走り出したくなっちゃう極上のトレイル。

「ツールドモンブラン」って、トレイルランの世界では、8月に大きな大会があって(NHKで放映もされたから、最近日本でも)有名だけど、ちゃっちゃと走り抜ける必要なんてなくて、自分にとって心地よいスピードで行けばいいじゃん、って思うんだー。自転車やラフトも使えるし。ロープウェイやバスでエスケープもできるし。いろんなパターンで。

ほんとに、いいトレイルだから。




「ヨーロッパの森へ」

■開催日時: 2010年11月18日(木)19:00-20:30 
■開催場所: 地球探検隊オフィス
■参加費: 無料

詳細:http://www.expl.co.jp/event/yube/index.html#1118

2010-11-12

歩けTMB(ツールドモンブラン)170K #2



TMBは、バリエーションルートも含め、標識はとてもしっかりしているので、シャモニーの街でこれさえ揃えておけば、道に迷うことはない〜。




「ヨーロッパの森へ」

■開催日時: 2010年11月18日(木)19:00-20:30 
■開催場所: 地球探検隊オフィス
■参加費: 無料

詳細:http://www.expl.co.jp/event/yube/index.html#1118

Surfing Holidays!

2010-11-11

歩けTMB(ツールドモンブラン)170K #1


数年前のことだ。
シエラネバダだ〜、アンデスだ〜、と、世界の素敵なトレッキング情報をいち早く見つけてきては、旅に出かけるドイツ在住CAのミヨコ姉さんが、「次はツールドモンブランを歩くのよ」と連絡してきた。

ツールドモンブラン?

その頃、(今もだけど)北米にばかり目を向けていた私は、ヨーロッパ情報は大変疎かった。なんだその自転車競技みたいな名前、むー、どこどこ?と思いながら、ミヨコ姉さんのアンテナの鋭さには間違いないので、慌てて調べる。

Tour du Mont Blanc (TMB)
http://en.wikipedia.org/wiki/Tour_du_Mont_Blanc

ー モンブラン山群の周囲170K、標高差10000mのトレイルルート。ヨーロッパの有名なロングトレイル。途中には山小屋が点在しており、10日間から2週間かけて歩く人が多い。


おおぅ。魅力的じゃない?
ヨセミテのジョンミューアトレイル300kはテント背負ってのwilderness backpackingだけど、この道は、山小屋に泊まりながら歩けるのねー。

と、ここで簡単なリサーチはストップし、気になりながらも訪れる機会がくることもなく、心の中でこのトレイルの存在を温め続けること数年。

今年6月、チャンスは空からぽとりとふってきた。
(強く思い続ければ願いはいつか叶うもの〜)

ハイキングガイドとしてヨーロッパに長期滞在していたこの夏、ツアーとツアーの間にぽっかり空いた7日間。がめつい大阪商人のボスMr.Chinは、私を休ませるという選択肢は脳裏にないのだった。

「今後のために下見行ってきて」と、ピレネーからの帰り道、シャモニーで、ポイッと車から追い出される。与えられたのは、山小屋代と1週間という時間。

町中の本屋で地図を買い、メゾンドモンターニュ(山の家)でトレイル最新情報と山小屋情報を入手、残雪多いらしいという噂を聞いて、仕事先のガイド会社からクランポンを借り・・・、

昼ご飯代わりのリンゴを齧りながら、バスに乗り込んだ。
どんより曇りの、まだまだ寒くて「夏!」にはほど遠い、6月半ばのシャモニーの朝だった。

(つづく)



イベントやります


「ヨーロッパの森へ」

■開催日時: 2010年11月18日(木)19:00-20:30 
■開催場所: 地球探検隊オフィス
■参加費: 無料

詳細:http://www.expl.co.jp/event/yube/index.html#1118

2010-11-08

ツマンナクなった自分にガツンと喝を


あら、またすっかりと更新が滞っていました。ここの趣旨に合うような海外旅行系のアップデートな話題がないので、だんまりを決め込んでいるブログですが、私は元気です。ようやく涼しくなって、走るのにいい季節。あっちやこっちや、犬のように東京を山を走り回っています。今一番気になるキーワードは、UTAF = Ultra Trail Around Fuji 100mile。早く詳細出ないかな。



最近目が離せない為末大氏のウエブサイト。この人の鋭い視点に釘付けだ。そんな彼の今日の話題。

「気付きを分析する」より

「 気付きは、毎日見ていた何かが違って見える瞬間です。

私は思い込みが強く、よく言えば意志が強いのですが、人の意見を聞きません。ですから行き着く所まで行けるのですが、行った先が違った山だったというのがよくあります。だからこそ、私は全く違う国や人種や、職業の人間、行った事無い場所、誰もいない場所に触れないといけないのです。様々な鏡に映った自分の姿を見ないと、私は私の姿に気付けぬからです。

見ようと思った景色を見ているに過ぎないという事に気付いた日、世界が一変したのを今でも覚えています。」



来年の春に企画している「犬ぞり遠征」企画は、軟弱な都会で生活する人間にとっては、気付きの連続だ。

1600キロ、マイナス40度の犬ぞりレースに何度も優勝しているフランクターナー氏との出会いも、

100匹を超す犬たちに囲まれるあの犬牧場(ケネル)も

ガソリンのいらない、動物を動力として移動する旅の形も

日本より広いのに人口3万人のカナダの北の果ての森の様子も

お皿に盛ったご飯が1分で凍り始めるなんて、笑っちゃうくらい寒いあの場所で2晩すごす夜も

何だか、すべてが大変で忙しくて初めてで犬が可愛くて景色の美しいあの1週間は、

放っておくとついつい固まりがちな脳みそに、ガツンと喝を入れる時間、なのかもしれない。自分が見ている世界なんて、吹けば飛ぶくらいに小さいのだ、と再認識するために。

蛇足だが、この「気付きがある」人たちって、為末さんの言う「わからない事がわかってい」て、話していても何ともしなやかで美しい。



ブログの更新が遅れていて、明日のイベントの案内を今する自分もどうかと思うが、まだ数席余裕あるようなので、お時間ある方、飛び入り参加どうぞどうぞ。


***

「2011ユーコン犬ぞり遠征隊説明&2010アラスカ夏シーカヤック報告」

何で、氷点下の気温の中で、犬の世話をしながらキャンプ。決して簡単ではない(いやむしろ過酷な)旅を提案をするのでしょうか?オーロラがみたいならば、キャビンに宿泊していれば暖かい。犬ぞりも体験したいだけなら、多くの場所で半日コースが開催されている。そうなんですけれど・・・。
でも、やっぱり違うんです。マイナス20度のキャンプ。犬4匹と息を合わせて進む1日50キロの旅。その魅力をお伝えできれば幸いです。(当日は、この夏に催行した、アラスカシーカヤックの報告も行います)

■開催日時: 2010年11月9日(火)19:00-20:30 
■開催場所: 地球探検隊オフィス
■参加費: 無料
詳細:http://www.expl.co.jp/event/yube/index.html#1109





「春のユーコン:犬ぞり遠征隊」
~ 犬ぞりを操り原野キャンプ、夜空に煌めくオーロラを求めて ~
日本発着最短日程:2011年2月26日(土)~3月5日(土) 8日間
http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/11win/yxy/index.html







2010-10-19

登り坂では橇を降りて(犬ぞり2011)




「え、おまえ、橇乗ったままだったの?
ありえないね。ありえない。
犬の気持ちになってみろよ」

3月。春とはいえ、まだマイナス15度のユーコン原野キャンプの夜は寒い。
気を緩めればどこからとなく忍び寄る寒さに対抗するには焚き火と、温度よりも高い濃度のアルコールが一番。

というわけで、私たちは、雪の上でチリチリと赤く燃える薪の力強い遠赤外線をみながら、ウィスキーのお湯割りを片手に、その日1日を振り返っていた。

この日の移動距離は50キロ。長い1日だった。
川を抜け森を進む。
うねうねと曲がりくねった森の中の登り坂が続く。登り坂でも元気な犬たちに任せきりで、自分は橇の上に乗ったままだったと言う私を、共に旅をしていたYは、笑顔のまま、その態度を静かに戒めた。

重たい橇を引っ張りながらの上り坂。
犬たちにとっても辛いはずだ。
重たそうな背中を目にして、ここで自分に何ができるかと考えたら、
橇から足を降ろして、犬と一緒になって、橇を押したくなるのが自然な流れじゃないか、と。

正論だ。

橇の上で楽をしていた自分を恥じる。
顔が赤くなるが、そこはキャンプ、闇の世界。暗がりで、周囲には表情の変化がみえないのは幸いだった。

翌日から、私は、橇に乗っているラクチンなお客さん、な立場をやめた。

橇を引いている犬たちの背中を見ていると、
自分の昼ご飯より、彼らがお腹すかせていないかどうかを心配し、
寒さで感覚の鈍くなくなった自分の鼻より、犬たちの靴下が脱げたことが気にかかる。

脱げた靴下を心配し、橇を止めて履かせ直した私の顔を、ヤッチーは優しげにペロリと舐める。そして私は、気がついた。

そうか、犬橇、って、犬と人とのチームワークのスポーツなんだ。
人間のことばは話せない犬たちなのに、犬と私の間には、確実にコミュニケーションが存在している。


ユーコンの春の景色(とオーロラ)を見に来たはずの私は、気づけば、犬の背中しか記憶に残っていないのだった。


(犬の声が聞こえるようになった私は、帰国直後、「動物のお医者さん」(シベリアンハスキーと獣医の卵の漫画)を思わず全巻大人買い)



犬橇企画3シーズン目!
今年も2泊3日での遠征キャンプ行います

「春のユーコン: 犬ぞりを操り原野キャンプ、夜空に煌めくオーロラを求めて」
~ 犬ぞり遠征隊 ~

■日程: 2011年2月26日(土)~3月4日(金) 7日間
日本発着最短日程:2011年2月26日(土)~3月5日(土) 8日間
■定員: 4~8名
■発着場所: ホワイトホース(カナダ・ユーコン準州)
詳細ページ

説明会(兼アラスカシーカヤック報告会) 11月9日(火)19:00〜

2010-10-07

Alaska2010 海ごはん


青空の下で食べるご飯は何でこんなに美味しいんでしょ?
(写真はココナツカレー、パクチーたっぷり載せ)

・銀ザケ紅ザケ メープルシロップ醤油焼き
・ハリバット 白ワイン入りホワイトクリームソース
・タイカレー
・となかいソーセージの朝ご飯
・スモークサーモンの冷製ピザ
・チーズとろーり熱々ピザ
・キャンプ場で摘んだ真っ赤なサーモンベリーがアクセントのチョコムース

アラスカの青空の下でいただいたたくさんのご飯たち。
旅のスナップ写真がまとまりました。(iguさん、写真提供ありがとう)
オトナたちがコドモの顔に戻って全力で遊んだ1週間の旅の記録。
こちらです。

http://goo.gl/4BEf

文明の力を借りずに自分たちの手で漕いで知恵を絞ってキャンプするアラスカシーカヤック、2011年夏も引き続き開催予定。

*アラスカ報告&犬ぞり説明会は11/9(火)の夜を予定。

2010-10-06

【イベント予告】11/9アラスカ報告&犬ぞり発表

Kenai Fiord N.P. Alaska
Aug. 2010


この、満面の笑みをたたえる人々の視線の先にある
景色と時間をお伝えしたく

11/9(火)の夜に、スライドショーをやることにします。

詳細ただいま準備中。

Alaska2010 黄昏れて

Kenai Fiord N.P. Alaska
Aug. 2010

いつのまにやら盗撮されてた。
微妙にシャツはみ出てるあたりが、せっかくのこの背景なのに画竜点睛、な図。

Alaska2010 キャンプ場の脇に流れ出す清流で

Kenai Fiord N.P. Alaska
Aug. 2010


熊は鮭を探し
人は酒を冷やす

Alaska2010 ライティングは月光で

Kenai Fiord N.P. Alaska
Aug. 2010


外の明かりでは、日記を書くのは難しくなってきた。
が、月が誘惑してくるので、なかなか立ち上がってテントに戻れない夜10時半。

2010-09-29

宴は夜中1時6分に終わった(信越五岳トレイルレース)


おっ、と、前回の日記から、随分と日があいてしまいました。
110キロの山レース、19時間36分で、無事ゴール踏みました



出発前の後悔と憂鬱の塊は、何と私の歯茎に進出してきた。(体と心は深ーくつながってる)。出発前日から奥歯が痛くなる。「リスがクルミをいれたらこの姿」というほどに左頬をはらして、歯は痛いまま、しかも歯の痛さで眠れぬまま、朝5時半に出発。

だが、人は、2度目のことはそれほど緊張しない。昨年の経験が、「だいたいこんな感じ」と、気持ちに余裕を与えてくれる。どのくらいツライか、どのくらいでゴールできるか、何となく分かってしまう。

昨年は、「私ってば100キロも山走れるの?」という完走が目標だったが、今の自分の体力では、ゴールはできるだろうことは予想ついていた。ゴールした瞬間、そりゃ19時間の気力体力ギリギリの頑張りを思えば嬉しかったけれど、正直、昨年ほどの感慨深さはなかったのだ。

(・・・110キロとか、19時間動き続ける、って、冷静に考えたら、たいしたものだと思うのだけれど、人間って、こうやって耐性がついていくものなのだな。(そして「より長く」「より早く」と、更なる負荷をかけたくなるのだろう。250キロの変態レースとかが存在する理由は、きっとそこだ。うんうん。))

ここに残しておきたい感想はふたつ。

1、この充実感の少なさは、スタートにつくまでの真剣味のなさにつきる。この夏、このトレイルをしっかりと走りきるための練習なんて、ひとつもしてこなかった。

充実感というのは、準備期間の間、時間と労力と気持ちを、誠実に費やしている場合のみにやってくる。


2、体力の限界の前に気力が折れた。折れた心を支えてくれるのは、周囲。
今回のルート、最後の7キロは、微妙な上り坂の砂利道林道。意地悪なルートだった。もう18時間動いてきたし、103キロも来たし、ひー、ムリムリ、もうこれ以上走れない、時間内にゴールできるし、歩いていい?と萎えるヤワな気持ちを正してくれたのは、ペーサー(伴走者)の存在。

「行けるよね?」
「いいよ、前だけ見て、ついてきて」
「ナイスペース!」

ずっと声をかけてくれながら、全ての荷物を持って先導して走ってくれた友人の存在があったから、最後の7キロちゃんと走れたんだな。(Uさんありがとうー)

一人きりじゃできないことも、
誰かが横で見ていてくれたら、それだけでやる気がでるってこと、少なくない。
何事も。



結論
喉元過ぎれば熱さを忘れる。

森の中19時間も走れて、楽しい時間だった!
来年・・・も?

2010-09-17

朝5時半から走り出し夜中3時まで宴は続く(信越五岳トレイルレース)

Shinetsu Five Mountain Trail 110km
9/19(日)朝5時半スタート
9/20(月)夜中3時半までにゴール
総距離110キロ、最大標高差1230m、累積標高差4670m

なんて突飛なお祭り(ウルトラトレイルランニングレース(*))に、昨年あれほど泣かされたのに、全然懲りずにまた申し込みをし、(しかも、参加費と前後泊宿泊費と東京から長野までの宿泊費と新しいシューズ代を足したら、冷静に考えれば、iPadが買えるほどの投資をして、)明日の出発に向けて準備している今の私の正直な気分といえば

後悔後悔後悔後悔後悔
憂鬱憂鬱憂鬱憂鬱憂鬱
(ちょびっと楽しみ)

だ。

月が満月に近いのが救いか。
66.6キロの第二関門から先は、奇特なペーサー(**)が同行してくれるのも、かなり救いか。


*ウルトラトレイルランニングレース
「ウルトラというのは飲み食いコンテストに、少々の運動と景色を添えたものよ」

**ペーサー(伴走者)
「頑強なペーサーは結果的にあなたのレースを救い、勘のいいペーサーはあなたの命を救う。・・・ペーサー役は大変なだけで報われないため、普通は家族かお人好し、大の親友でもなければ誘いに乗らない。その仕事は、どことも知れない場所で何時間もふるえながら待ち、ランナーが現れたら、日暮れとともに出発して夜通し風の吹きすさぶ山中を走ることなのだ。」


2010-09-07

Alaska2010 黄金色の夕陽、ベルーガの背中

Turnagain Arm, Alaska
Aug., 2010

カヤックの旅最終日、バスの車窓にずっと見えていた夕陽。
ベルーガの白い背中が、黄金色の静かな海面をつーっと二つに切り裂いた。






Alaska2010 氷河製造所

Harding Icefield Trail, Kenai Fijord N.P. Alaska
Aug. 2010





Alaska2010 アラスカの夏の1日




Kenai Fiord N.P. Alaska
Aug. 2010

晴れたのはほぼ1ヶ月ぶりのこの場所。

This is one of the most beautiful days in this summer.
僕がなんでここでガイドしたいと思ったのか思い出したよようやく! 
と、現地ガイドのブレットは、嬉しそうに笑う。

アラスカの神様、素敵な1日をありがとう。