2010-09-29

宴は夜中1時6分に終わった(信越五岳トレイルレース)


おっ、と、前回の日記から、随分と日があいてしまいました。
110キロの山レース、19時間36分で、無事ゴール踏みました



出発前の後悔と憂鬱の塊は、何と私の歯茎に進出してきた。(体と心は深ーくつながってる)。出発前日から奥歯が痛くなる。「リスがクルミをいれたらこの姿」というほどに左頬をはらして、歯は痛いまま、しかも歯の痛さで眠れぬまま、朝5時半に出発。

だが、人は、2度目のことはそれほど緊張しない。昨年の経験が、「だいたいこんな感じ」と、気持ちに余裕を与えてくれる。どのくらいツライか、どのくらいでゴールできるか、何となく分かってしまう。

昨年は、「私ってば100キロも山走れるの?」という完走が目標だったが、今の自分の体力では、ゴールはできるだろうことは予想ついていた。ゴールした瞬間、そりゃ19時間の気力体力ギリギリの頑張りを思えば嬉しかったけれど、正直、昨年ほどの感慨深さはなかったのだ。

(・・・110キロとか、19時間動き続ける、って、冷静に考えたら、たいしたものだと思うのだけれど、人間って、こうやって耐性がついていくものなのだな。(そして「より長く」「より早く」と、更なる負荷をかけたくなるのだろう。250キロの変態レースとかが存在する理由は、きっとそこだ。うんうん。))

ここに残しておきたい感想はふたつ。

1、この充実感の少なさは、スタートにつくまでの真剣味のなさにつきる。この夏、このトレイルをしっかりと走りきるための練習なんて、ひとつもしてこなかった。

充実感というのは、準備期間の間、時間と労力と気持ちを、誠実に費やしている場合のみにやってくる。


2、体力の限界の前に気力が折れた。折れた心を支えてくれるのは、周囲。
今回のルート、最後の7キロは、微妙な上り坂の砂利道林道。意地悪なルートだった。もう18時間動いてきたし、103キロも来たし、ひー、ムリムリ、もうこれ以上走れない、時間内にゴールできるし、歩いていい?と萎えるヤワな気持ちを正してくれたのは、ペーサー(伴走者)の存在。

「行けるよね?」
「いいよ、前だけ見て、ついてきて」
「ナイスペース!」

ずっと声をかけてくれながら、全ての荷物を持って先導して走ってくれた友人の存在があったから、最後の7キロちゃんと走れたんだな。(Uさんありがとうー)

一人きりじゃできないことも、
誰かが横で見ていてくれたら、それだけでやる気がでるってこと、少なくない。
何事も。



結論
喉元過ぎれば熱さを忘れる。

森の中19時間も走れて、楽しい時間だった!
来年・・・も?

2010-09-17

朝5時半から走り出し夜中3時まで宴は続く(信越五岳トレイルレース)

Shinetsu Five Mountain Trail 110km
9/19(日)朝5時半スタート
9/20(月)夜中3時半までにゴール
総距離110キロ、最大標高差1230m、累積標高差4670m

なんて突飛なお祭り(ウルトラトレイルランニングレース(*))に、昨年あれほど泣かされたのに、全然懲りずにまた申し込みをし、(しかも、参加費と前後泊宿泊費と東京から長野までの宿泊費と新しいシューズ代を足したら、冷静に考えれば、iPadが買えるほどの投資をして、)明日の出発に向けて準備している今の私の正直な気分といえば

後悔後悔後悔後悔後悔
憂鬱憂鬱憂鬱憂鬱憂鬱
(ちょびっと楽しみ)

だ。

月が満月に近いのが救いか。
66.6キロの第二関門から先は、奇特なペーサー(**)が同行してくれるのも、かなり救いか。


*ウルトラトレイルランニングレース
「ウルトラというのは飲み食いコンテストに、少々の運動と景色を添えたものよ」

**ペーサー(伴走者)
「頑強なペーサーは結果的にあなたのレースを救い、勘のいいペーサーはあなたの命を救う。・・・ペーサー役は大変なだけで報われないため、普通は家族かお人好し、大の親友でもなければ誘いに乗らない。その仕事は、どことも知れない場所で何時間もふるえながら待ち、ランナーが現れたら、日暮れとともに出発して夜通し風の吹きすさぶ山中を走ることなのだ。」


2010-09-07

Alaska2010 黄金色の夕陽、ベルーガの背中

Turnagain Arm, Alaska
Aug., 2010

カヤックの旅最終日、バスの車窓にずっと見えていた夕陽。
ベルーガの白い背中が、黄金色の静かな海面をつーっと二つに切り裂いた。






Alaska2010 氷河製造所

Harding Icefield Trail, Kenai Fijord N.P. Alaska
Aug. 2010





Alaska2010 アラスカの夏の1日




Kenai Fiord N.P. Alaska
Aug. 2010

晴れたのはほぼ1ヶ月ぶりのこの場所。

This is one of the most beautiful days in this summer.
僕がなんでここでガイドしたいと思ったのか思い出したよようやく! 
と、現地ガイドのブレットは、嬉しそうに笑う。

アラスカの神様、素敵な1日をありがとう。




Alaska2010 晴天

Kenai Fiord NP, Alaska Aug. 2010

3日目にしてようやく晴れたら今度は波高く出発できず。
そう都合良くは動いてくれないアラスカの気まぐれな自然。

この後1時間ほど波待ち。その宙ぶらりんな時間が、またいいんだけど。



Alaska2010 曇天

Kenai Fiord NP, Alaska Aug. 2010

晴れた日の美しさよりも、曇天日の静けさの方が記憶に残るのはなぜ。




2010-09-06

Alaska2010 氷河崩れすぎて滝

Northwestern Fiord, Kenai Fiord NP, Alaska
Aug. 2010

いくらなんでもこんなに激しく崩落するかな。



Alaska2010 バーアラスカ

Kenai Fiord NP, Alaska
Aug. 2010

氷河の欠片で水割り飲みたい、っていうのは、氷河カヤック旅のお約束か。
本年度のウイスキーは、メンバーの一人が、免税店で仕入れて来た山崎。

グラスに耳を澄ませば気泡がぷつぷつぷつぷつと唄ってるよ



Alaska2010 出航前

Northwestern Fiord, Kenai Fiord NP, Alaska
Aug. 2010

今年のアラスカは「記録的な雨続き」な夏だったらしい。
逃げ場のないウィルダネス。
冷たい雨に濡れそぼる4日間を覚悟してレインコートは2枚体制で準備。

でもね、雨上がった霧の中のキャンプ地もまた良し。
(と、終わった今だから言えるのかな)




Alaska2010 氷の海の上で

Northwestern Glacier, Kenai Fiord NP, Alaska
Aug. 2010

曇り空の時の方が氷河は青い。



うう、8月の投稿まさかの1件、しかも内容なしのただの近況報告。
ブログの更新が途絶えるのはtwitterのせいかもしれない・・・な。

アラスカを旅した8月、
忘れぬうちに、記録再スタート。