2010-07-04
夕方7時、サンルームで生ハムと白ワイン
というわけで、土曜日にヨーロッパアルプススキーの聖地St. Antonでトレランのレースにでてきたのだが、そこでは、「娘が君と同じ年齢なんだよ」というHelmutお父さんの家にお世話になった。
Helmut。チロルでのお父さんだ。60代にして驚くほど筋肉質な足を持つ彼は、元・5星ホテルのシェフで、ソムリエで、現役のスキーと山のガイドで、地質も花もなんでもござれのナチュラリストで、
その家の中は、棚にはあふれるほどの本と図鑑、リビングのあちらこちらに散らばる健康器具、書斎の椅子はバランスボール、テラスにはカラフルな花々とハーブが植えられ、その向こうにアルプスの山が借景として広がる、「こんな家に住みたい」と思わせる素敵な場所。
夕食は、「先週、知人の結婚式でプロヴァンスに行っていたからそのお土産」のオリーブと生ハムに瑞々しいスイカでゆっくりと始まり、メインはオーブンでじんわりと焼いたジャガイモにチキンのソテー、テラスで摘んだオレガノソース添えに、箸ならぬナイフとフォークがなかなか止まらない。
夜8時半、その家の大きさには似合わない小さなテレビをつけ、ソムリエお父さんが選んだ赤ワインを、オーストリア、スペイン、カリフォルニアと順に、合計6本分を少しずつテイスティングしながら、ワールドカップ準々決勝のガーナvsウルグアイの接戦に白熱し、
PKでガーナが負けた夜11時、洋梨のシュナプスで、この夜の贅沢な夜は締められた。
「今度は、夏のアルプス山小屋縦走、冬のクロカンスキーにいらっしゃい」と、Helmutお父さん。一緒にいる間、溢れる知識を惜しみなくシャワーのように浴びせてくれる。生き方と山のつきあい方と人生の楽しみ方を教えてくれる彼の誘いに、断る理由があろうか。(いや、ない)
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1 comment:
サッカーの話題が出てくること自体に、違和感を感じるのは私だけ?
すっかり“欧州化”してますか?
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