2009-01-28

走りたいのだ

何度もアラスカに行っている探検隊のトミナガさんが、「私、アラスカ行っても、犬ぞりって、いつもしないんですよ。何か犬たちが可哀想な気がして」

と、先日のたまっており、まさか、よりによって彼女からそんな発言が!!と、驚いたのだった。


私が誰からも頼まれていないにも関わらず、何故か街や山を走るようになったように、

犬たちは、走るのが大好きなんだよ。走らされてるんじゃなくて、走りたいのだ、彼等は。それは、数時間でも犬小屋に張り付いていれば、カンタンに分かること。

続きは、明日、地球探検隊オフィス(新宿)にて!



1/29(木)19:00~20:30 ユーコン「犬ぞりキャンプとオーロラ」の夕べ

3/21~26 春のユーコン 犬橇で原野キャンプ&オーロラ 企画

2009-01-27

雪の森でヒミツ基地その3:兎と狐どっち!?

雪の森を歩くと、動物の足跡に出会う。意外とたくさん。姿は見えねど、鳥やウサギやキツネやシカや、そんな小動物が、この森にはたくさんいるぞ、って気配を漂わせながら。



オトナは、新雪に描かれた動物の足跡をみると、おや、珍しい、と、カメラを出して写真を撮る。(私もね)

コドモは、動物の足跡をみると、今まで来た道のり&これから行こうとする道のりを、急遽変更し、動物の足跡を追っかけて歩き始める。どこまでも、どこまでも。遠く見えなくなるまで、いつまでも、どこまでも。

ウサギの足跡を追っかけて丘を上がっていったメグ&あっちゃんは、途中、キツネの足跡が交差しているところで、遠くにいる私に声をかける。

「ねぇ、ベティー、ウサギとキツネ、どっちがいい!?」

「えー、キツネ」

じゃあ、と、そして、今度は、キツネの足跡を追いかけ始めて、やがて私の視界から姿を消す。

30分後、「あのねあのねあのね、足跡の最後のところで、じっと待っていたら、テンに会ったよ!」と、真っ赤なほっぺたをして戻ってきた彼女たち。

ああ、動物に出会う、って、「純粋な好奇心」というワザが必要なんだな、写真撮ってるだけじゃあ、まだまだ森の中に入ったことにはならないのだ、だから私は、ウサギにもテンにも、まだ出会えないのだ、なるほどね、と知った、森遊びでのヒトコマ。

2009-01-26

イースト菌のいらないパン屋


イースト菌のいらないパン屋の話、知ってる?

イースト菌だけじゃなく、もちろん、自然酵母もいらない。小さな町の街角にあるそのパン屋は、パンが大好きなご主人が、もう何十年も、毎日、毎日、パンを焼いていて、店に入ればいつも焼きたてのいい香り。そして、いつのまにか、菌がなくても、小麦粉と塩と砂糖とバターとミルクと水だけで、ちゃんとパンが焼き上がるようになっていた、というのだ。



で、調べたところ、そのパン屋全体にイースト菌が漂っていたのだそうだ。わざわざパンに投入せずとも、パンに、いわば空気感染していた、というのが、真相らしい。これは、童話じゃなく、ホントの話。





で。

話は遡り2週間前、舞台は、都内の小さなカフェ。外国の、そう、去年いたカナディアンロッキーの小さな街角にあったような、スxx、とか、タxxx、とかの大手チェーン店じゃない、思いっきりオーナーの趣味でできている個人商店なカフェ。世界中の旅の本と写真集が、それこそ壁一面、手作り本棚に鎮座していて、緩い時間が流れる中、コーヒーの香りが充満している、素敵な素敵なカフェの片隅で。

重度の「北の大地」保菌者であるyukoと私は、湯気の出るカフェオレのカップを前に、ふたりでユーコンに心を飛ばしていた。



3月かぁ。春、春っていいよねぇ。
毎日毎日、太陽の勢いがついてきて、眠っていた木々も起き出した、って感じでさ、
もうそんなに寒くないし、でも雪景色のままでオーロラもみえちゃって、外で遊ぶのにもってこいの時期だよねぇ。


そうそう、そのほんわり暖かい日差しのなか、犬ぞりで、自転車くらいのスピードでさ、静かに走っていくときのあの感覚。川の上だと、危ないものは何もないから、リラックスして流れゆく景色を堪能できるんだよねぇ。


人っ子ひとりいない森の中でキャンプ張って、その夜は、橇の上でさ、寝袋にくるまって、その瞬間にオーロラが出てきてくれたら、大興奮だよねぇ。。でもそんな夜は眠るヒマないね。。。


犬にもそれぞれ性格があるんだよね。で、ずっと世話をしていると、だんだん、自分のチームの犬たちがスペシャルに賢くいい子たちに見えてきて、ほんと、数時間の犬ぞり体験と、数日、数週間一緒にいて世話したうえで乗る犬ぞりじゃあ、まったく別のものなんだよね。。。



北の大地は、なるべく文明から遠く離れれば離れるほど、ズーーーンとした時間を体験できるようで、この、現地の人が大好きな春の時期を思う存分味わうには、やっぱり犬ぞりで遠くにでかけるしかない、って思うんだ、

でも、犬ぞりなんて操ったことある人はそういないし、ユーコンって場所も地味だし、それなのに値段は結構するしさ、行けば絶対に「今年いちばんの思い出」になる自信あるんだけどさあ、今度の企画も売れるかどうか微妙だよ、ふぅ、と、ため息つく私に、

じゃあ、一緒に「北の大地菌」をばらまくお手伝いしましょうか、去年の、自分の犬ぞり体験談を、お話してあげましょうか、と、yukoはニッコリとその上品な笑顔を投げかけてくれたので、

きたる1/29(木)
インフルエンザより強力な感染力をもつ「北の大地菌」をもった私たちが
犬ぞりキャンプ・アドベンチャーを語ります。

(さらなる助っ人は、このオトコ。)


何だかアラスカやユーコンに興味あるぞ!という方、ツアーの押し売りは決してしませんので、お気軽にご参加を。



1/29(木)19:00~20:30 ユーコンの夕べ
3/21~26 春のユーコン 犬橇で原野キャンプ&オーロラ 企画

雪の森でヒミツ基地その2:涙

というわけで、小学生10人とみっちり朝から晩まで一緒に過ごした正月だったのだが、ヤツらは、どうしてそんなにと思うくらい、よく泣く。



「朝あったリフト券入れがどうしても見あたらないの~」と、部屋の隅でうずくまり、肩を落としてシクシク泣くリンちゃん。

そんなのどうにでもなるから大丈夫だよ!宿のおかみさんや、インストラクターのあっきぃに、予備がないか聞いてみようよ、と、慰める。慰めながら、「学級委員バッジ」を無くしてそれを1ヶ月親にも先生にも言えず悶々と悩んだ小学3年生の自分を思い出し、そう、なくしものは一大事だったんだよ、と、何故か一緒に悲しくなって、リンちゃんの肩を、ぎゅぅぅと抱きしめる。

10分後、彼女は、リフト券を下駄箱で見つけて、「あったあったあった~」と、リフト券の舞いを踊っていた。



昼は、時折こちらが本気でムカつくほどのきかん坊、タイ君。

夜中の3時、私の部屋のドアを静かに叩く。「ねえ、ベティ、起きて起きて。怖いよー。眠れないよー。電気点けていい?クレヨンしんちゃんの漫画読んでいい?」

電気点けていいよ、この部屋のドア開けたままでいいから、布団近くにもってきて、ベティの近くで寝れば大丈夫だよ。明日スキーできなくなっちゃうから、漫画は読まずに、寝ようねぇぇぇ」と、寝ぼけなまこで答えつつ、8歳だか9歳の頃の自分が、半分想像力の世界に生きていたことを思い出す。夢と現実は、今ほどに明確じゃなかった。サンタクロースも怪獣もUFOも、全部存在していたあの頃。

10分後、彼は再びすやすやと眠り初め、そして私は変な時間に起こされたせいで目が冴え、明日1日スキーだっていうのに、眠れなくなる。



俺のことは「ゴウカザル」と呼んでくれ!サルじゃねえよ、ゴウカザル!(=ポケモンの登場人物らしい)、と、参加者のなかで、一番、私が思っているとおりのガキんちょで、(犬くさかった)リョウくんは、

みんなで遊んでいたゲームで、ちょっとイタズラをされ、オニから抜けられなくなってしまった瞬間に激高、部屋に立てこもって泣きわめく。「世界の誰も信じられねぇ。俺はひとりで生きていく~」

興奮を自分でコントロールできなくなっちゃって、本当は泣きやんで夕食に行きたいのにどうしようもできない彼は、昔、家族でトランプゲームをして負けると、泣きわめいて親に飽きられた自分に重なってしまう。他の子供たちには先に夕食にいってもらい、彼とふたり、静かに向き合って、ぎゅうぅぅ、をしたら、ウゥゥ、ウェェーンと、鼻水垂らしながら、落ち着いてくれた。

10分後、美味しそうにハンバーグをもりもり食べ、さっきまで信じられなかったはずの友達たちと笑ってる。



コドモの世界は、いつも真剣勝負で、真っ直ぐで、だから、24時間ずっと、、キモチはジェットコースター。

私が最近、最後に泣いたのはいつだろう?私はいつのまにか、泣かない術を身につけていた。何かにぶちあたったとき、キモチを横に逸らして、心が傷つかないように、すり抜けるズルさを覚えてしまっていた。

そのズルさは、毎日を平穏に生きて行くにはラクチンな術だけれど、ガチンコ真剣勝負の気持ちよさ、を、彼等の涙は思い出させてくれるのだった。

(この章、まだ続く)

2009-01-23

雪の森でヒミツ基地 その1

▲あおさきりょうこ、と弟。30年ほど前の正月撮影。長野駅前。

西原理恵子が、「男の子は犬くさい」と言っていた。

周囲は大人だけ、な生活を送っている私は、ふと、犬の匂いってどんなだ、と、嗅いでみたくなり、冬休み、小学生と一緒になって雪遊び体験へ。洟垂れ小学生たちったら、外国来たのかと思うくらいに、強烈で素敵に面白い、異文化体験をさせてくれた。

2009年、目指せ「バージョンアップしたコドモ」な大人。

(この話、つづく)





21.0975km=115minまたは-4min



世のジョガーからみたら、このタイムは時間かかりすぎなのだが、でも、前年比マイナス4分、ということで、「進歩」とみなしたいと思います。ハーフマラソン。

周囲には、「いいなあ。私もやろう」という反応より、「マラソン走る人の気持ちが分からない。何を好きこのんで?」と言われる方が多い。
私もよく分からない。が、1キロ5-6分のペースで流れゆく街の景色、って、悪くない、と最近思うのだ。酸素たくさん吸えて、気持ちいいしね。森の中の方がそりゃいいけれど、今は霜柱ザクザクなので。


という説明で分からない方へは、この本をお勧め。 そして、「じゃあ、走ってみる?」と思った方は、ぜひご一緒に。連絡待ってます。






すごーく、よさげな仕事を見つけた。

The best job in the world

仕事内容: 島の雑務とグレート・バリア・リーフで遊んだ様子をブログにアップすること。 
就労期間:   6ヶ月間
報酬(給与): 15万豪ドル
応募資格:   世界中の誰でも



勤務地が極北なら、速攻応募するのだけど。

と、夢のようなこと言っていてもしかたないので、地道にいきます。

1/29(木)19:00~20:30 ユーコンの夕べ
3/21~26 春のユーコン 犬橇で原野キャンプ&オーロラ 企画