「小田原から山中湖まで100キロ、4人のチームで48時間以内に歩こう。そしてファンドレイジングで世界の貧困を救おう」
というイベントを立ち上げ運営しているのが、民間の国際協力団体、Oxfam・・・ Trail walker。
「歩くのと貧困を救う、って・・・全然関係ないじゃん!」という、関係ないふたつを組み合わせて、ふだん意識のない人たちを巻き込むその作戦、さすが頭脳派のOxfamだと思うのだ。
ちょうど、トレイルランの世界を覗きはじめ、山を歩く・走るがおもしろくなり、「チャレンジ」という言葉に弱い私は、昨年、まんまと彼らの作戦にのっかった。そしてまんまと沢山の人を巻き込み、まんまと楽しく準備をし、まんまと100キロ歩いてしまったのだが、
(→ cf. : Oxfamのページにインタビュー記事あり)、
このイベントは、準備したり人を巻き込んだりお金を集めたり、と、数ヶ月間にわたり、結構な労力がかかるのが「難点」(=やりたい人にとっては「醍醐味」と置き換える)でもある。
カナダいく直前の今、去年のように、あれだけの労力を割くことはできない・・だけど、このイベントは好きだから離れたくないなあ・・・ということで、今年は、「山岳ボランティア(スィーパー)」として、当日だけのお手伝いで、参加することにしていた。
そしてやってきたこの週末。
スィーパーとして立候補してきたのは、「まあ、100キロくらいは軽く歩ける(走れる)ぜぃ」という体力自慢の年期入った山男だったり若者だったりトレイルランナーだったり。どの人も強烈なキャラクターの強者揃い。こんな人たちと知り合いになって、しかも数十キロを一緒に歩けるなんて、光栄だ。3人でチームを組み、ローテーションしながら、最終チームの背後から、忍者のように静かに、ついていく。
ふと落としてしまったのであろう飴の包み紙などのゴミを拾いつつ、トレイルの状況を確認しつつ、コースマーカーを確認しつつ、体調不良や怪我でリタイアしたい人の面倒をみつつ、万が一に備えてAEDを運びつつ、他人のペースで、ゆっくりと、ときに駆け足で、ついていく。
ふと落としてしまったのであろう飴の包み紙などのゴミを拾いつつ、トレイルの状況を確認しつつ、コースマーカーを確認しつつ、体調不良や怪我でリタイアしたい人の面倒をみつつ、万が一に備えてAEDを運びつつ、他人のペースで、ゆっくりと、ときに駆け足で、ついていく。
前を歩いている最終チームから、このイベントに出ることになったきっかけを聞いたり、リタイア時の苦悩と無念さを共有させてもらったり、メンバーを助け合い気遣いあう姿に心打たれたり、そして、一緒にスィーパーをしている人たちの武勇伝を拝聴したりしながら、ついていく。
睡眠不足で眠いながらも、濃く楽しく業務をこなした3日間。濃い数日間の後に襲われる虚脱感を感じつつ、誰かが言っていた「祭りの後」の気分で過ごす今日。
***
で、今日のこのダラダラした日記の結論は3つです。
1.トレイルウォーカー、参加者でもそのサポーターでも、大会本部のボランティアでも、とても有意義に濃い時間を過ごせる楽しい「祭り」です。参加してみてね、というご案内。新緑の美しいトレイルを100キロも歩けるのは、しかも星空の下や早朝、鳥の声を聞きながら明るくなっていく空の下を歩けるのは、相当に楽しい。
2.裏方・・・このイベントを裏で支えてくれている本部スタッフ、ボランティアの労力を知る・・・。去年は、「自分が100キロも歩いたのよすごいでしょ」の気持ちと、せいぜい、一緒に歩いたメンバーとサポーターしか見えていなかったけれど、それだけじゃない。実は実は、その裏に、沢山の人の汗と善意と気持ちと労力があってこそ成り立っているのだ、と、今回、どっしりと認識できてしまった。
メンバーは寝ずに48時間歩くのかもしれないが、スタッフは、前々日から、70時間くらい寝ずに動いていたりしてくれているのだ、というところまで、どんなときでも、気を回せるようになりたい、今日、月曜日。
3 comments:
写真は去年撮影とあるけれども、素晴らしい景色だね!
景色に励まされて歩く、というのがわかるような気がするよ〜。
スイーパーのbettyに会えなかったのは残念だったけど、ほんと、このイベントに参加して良かった☆
残念ながら、写真のような富士山には出会えなかったけど、真黒い森が藍色になり、鳥の大合唱が始まり、空が明るくなっていく森の中を歩く幸せ。
サポート隊、メンバーと一緒だからこそ歩き通せたこと。ボランティアやスタッフの方の笑顔。ほんとうに楽しく、最高の経験ができたイベントでした。
「歩くことと募金」関係ないよね~(笑)。
そうなんだけど、このイベントの魅力を知ってしまった今、来年はボランティアでもしたいな~なんて思ってます。
スイーパー、お疲れ様でした。素敵な経験だったみたいですね。また話を聞かせてください。
応援、ありがとうございました!
そして、スィーパーお疲れ様でした。
スタートしてからゴールまで、
本当に、
喋りっぱなし、
笑いっぱなし、
感動しっぱなし、
の100キロでした。
サポート隊やボランティアの方や
森の木々に元気をもらって、
ゴールしてから山中湖一周
走り出したい気分でした!
ボランティアの方達が、拍手やハイタッチで
各CPで迎えてくれて、本当に嬉しかった。
見えるところ、見えないところで活躍している人達、
支えてくれている人達の存在を感じながら100キロを歩く事が出来ました。
今年に入ってから、楽しみながら、
でも真剣にこの日の為に取り組んで来たので、
本当に最高の経験をすることが出来ました!
こんなに素晴らしい経験、絶対皆に伝えたい!
そして、これからもサポーターやボランティアとして、
この大会には関わって行きたいなって思います。
本当にありがとうございました!
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