2008-06-08

ツノの年輪


 ▲ @BANFF NP /JUN08


「我々が「角」、と呼んでいるモノには、実は二種類あって、英語では、ホーンとアントラーと言います。エルクやムースのツノはアントラーで、毎年生え替わります。逆に、ビッグホーンシープのツノはホーンで、一生同じものです。だから、大きさを見れば、年齢が分かるんですよ。」


と、まあ、昨日仕入れた知識を、100年前から知っているかのように自信ありげに話すペテン師が、ガイドという職業です。でも、直接話のできない動植物の生態を知っていくというのは、より森を山を深く見ることができそうになりそうで、苦労しながらも楽しいオベンキョウライフです。




新しい場所にくるというのは、今まで積み上げてきた、ゆっくりと伸ばしてきたはずのツノが見えなくなる瞬間が、ふと訪れる。自分の無力さに心折れそうになるのは、きっと、さっきから降り始めた雪のせいで、憂鬱な空の下、気持ちが弱っているのだろう。
でも、エルクのアントラーは、毎年数ヶ月で、立派に大きくなるのだ。大丈夫。私の心も、また明日になれば、ムクムクと太陽に向かって伸びていくと思うので、きっと大丈夫。

1 comment:

Anonymous said...

ホーンとアントラーの違い、勉強になりました。そうだったのか…。