▲ @BANFF NP /JUN08
「我々が「角」、と呼んでいるモノには、実は二種類あって、英語では、ホーンとアントラーと言います。エルクやムースのツノはアントラーで、毎年生え替わります。逆に、ビッグホーンシープのツノはホーンで、一生同じものです。だから、大きさを見れば、年齢が分かるんですよ。」
と、まあ、昨日仕入れた知識を、100年前から知っているかのように自信ありげに話すペテン師が、ガイドという職業です。でも、直接話のできない動植物の生態を知っていくというのは、より森を山を深く見ることができそうになりそうで、苦労しながらも楽しいオベンキョウライフです。
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新しい場所にくるというのは、今まで積み上げてきた、ゆっくりと伸ばしてきたはずのツノが見えなくなる瞬間が、ふと訪れる。自分の無力さに心折れそうになるのは、きっと、さっきから降り始めた雪のせいで、憂鬱な空の下、気持ちが弱っているのだろう。
でも、エルクのアントラーは、毎年数ヶ月で、立派に大きくなるのだ。大丈夫。私の心も、また明日になれば、ムクムクと太陽に向かって伸びていくと思うので、きっと大丈夫。
1 comment:
ホーンとアントラーの違い、勉強になりました。そうだったのか…。
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