フランス人の、
「古いものを上手に使いながら、でも、超センスいい・・・」
と私がうなる一番の家は、ここ、ピレネーの村はずれにあるマテオ宅。築200年だという古い農家のその中は、新しいものなんて何ひとつないのに、(しかも、お金全然かけてなさそうなのに)、古くさくなくて、いや、逆に、すごくカッコイイ。
きっとそれは、趣味がブレてないから。
流行に、まったく惑わされていないから。
*
この家の主人マテオはじめ、わたしがすれ違ってきたフランス人たちは、よく、「As you want」という言葉をつかう。
「ねえ、この道行った方がいい?」
「苺とオレンジ、どっち食べる?」
「もう眠いから、(パーティ抜け出して)先に寝るわ」
という場面では、必ず
As you want, (またはコムチュブ〜)って答えがかえってくる。
これ、英語だけど英語じゃない。It is up to you, とか、そういう意味で使ってるんだろうけれど、この言い回し、フランス人独特。(たぶん)
人は人、自分は自分。
誰かにあわせたり、
逆に、周囲に自分の考えを押し付けたりすることがない、クールな彼ら。
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