道:
アスファルト、石畳の旧道(江戸時代を思い出す)、竹林の中のトレイル(むせかえるような濃い木々の匂い)、峠越え、田んぼ横の畦道(蛙の大合唱)、平ら、山道、嫌がらせのようなダラダラした上り坂、そして辿り着く日本海。
バラエティに富んでいて飽きさせない。
早食い競走メニュー:
佐々並豆腐(14k)、蕎麦まんじゅう(24k)、おにぎり弁当と甘夏(35k)、まんじゅう再び(43k)、豆腐再び(56k)、地元のお婆ちゃんの手作り草餅(60k)。
すべて絶品で、軽く完食、ごちそうさま。
ラン大会に必須の給水所では紙コップ見あたらず。参加賞が携帯用アウトドアコップ(クールな吉田松陰似顔絵入り)なので、それ持参で走る「マイコップ」レースだからだ。たまに持っていない人がいると、給水所のおばちゃんに怒られ、普通の湯飲み茶碗を渡される。
ちなみに、東京マラソン2008年で使った紙コップは、686000杯、だそうな。
こんにちは度:
白ゼッケン:48時間内に250k (完踏222人)
青ゼッケン:24時間内に140k (完踏286人)
緑ゼッケン:12時間内に70k (完踏243人)
黄ゼッケン:35k (完踏296人)
桃ゼッケン:35k(歩け歩け)
の、5つの種目に参加している人間が、同じ時間に、同じ場所を走っている、この不思議なイベント。互いに、追い越すとき、すれ違うとき、なんと、サワヤカに挨拶しあうのだ。登山中みたいに!
他のレースで、互いにエール送りあうなんて、いままであっただろうか・・・。あの殺伐・ピリピリした雰囲気がまったくない。
もう、40時間、230キロくらい走ってきたはずの化け物・・・訂正・・・強者たちから、爽やか&元気に「頑張れ!」「行ってらっしゃい!」と言われると、70キロごときで苦しい顔なぞしていられなくなり、ずっと笑顔をキープせざるを得ない。
ぴよぴよ度:
9時間13分30秒 は、49位/243人中。 よくできました。
でも、今回、250キロ参加の優勝者は、26時間37分で走り終え、その後、クールダウンとして70キロを再度走ったという話を聞くと・・・
世の中には、変態・・・訂正・・・化け物・・・訂正・・・、すごい精神力&体力もった鉄人たちが、いくらでもいるのだなあ、と、自分のヒヨッコ度を認識し、そして、その逞しい背中から、大きな勇気をもらうのであった。
*
楽しそうに書いたけれど、70キロも走りつづけるのは決して簡単ではなく、途中イヤになっちゃうし、イヤになっちゃってつい歩く弱い自分に腹がたつし、かといって走ると上り坂は苦しく心折れそうで、さらに使いすぎた股関節はキィキィと油さしてない自転車のごとく悲鳴をあげ、
私おかしいじゃん、もうゼッタイにこんなことするのは止めよう、豆腐や饅頭なんて、走っていかなくても、普通に買って食べればいいじゃん!そうだよそうだよ!と固く誓うのに、
終わった翌日には、気づけば次のイベントを探し始めていた。苦しい以上の「何か」が、この変人レースには、あるのだよなあ。何でかなあ。麻薬だよなあ。次はどこを走ろうかなあ。
*
それから、
今回、私に騙されて・・・訂正・・・誘われて、一緒に参加してくれた6人の皆様、ありがとうございました。
とくに!「ハーフマラソンも走ったことない」のに参加してしまい、練習を重ねて、そしてなんと、きっちりと完走しちゃった友よ、
その不屈のチャレンジ精神、心から尊敬します。黒くなった足の爪たちが、半年後、無事に生え替わったら・・・、また一緒に走りましょ。でも、天然黒ペディキュアはあんまり可愛くないので、靴だけは、足にぴったり合った、いいものを買ってね。
2 comments:
蕎麦アレルギーの人は要注意ですね。
しかし、話を聞けば聞くほど、バケモノ…訂正…すごい人はいっぱいいるんだなぁ。
紙コップを使わない。いいことだ。
かなり走りを楽しめたようでよかったです。草餅エイドも発見できましたか。豆腐のエイドは昨年私が通過する頃には無くなっていて食べることが出来ませんでした。
あの大会はあれだけの距離をあれだけの人数が走るのに運営がしっかりしていてとても気持ちよく走れる大会です。来年は140kmでしょうか?いずれは250km?走り始めはまた馬鹿なことをはじめてしまったと後悔しても、ゴール後には次はどこを走ろうか考える。もうこちらの世界へ入っていますよ。
250kmでは遠くの山に落ちて行く夕日。カエルの鳴く夜の田んぼ。静かな夜の湖。島の間に登る朝日。きらめく青い海。色々な景色が見れますよ!是非挑んでみてください。
また、そこまで長くなくても100kmぐらいなら6月ぐらいまで。その後ならば9月、10月頃に開催されています。
私は先月の富士五湖112kmに続き、来週は野辺山100kmです。トレイルと3つの峠越えがある楽しみなコースです。
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