▲July 2007, Lake George, Alaska
Tim Cahill、もういっちょ。
「背後に受ける陽射しは暑いくらいで、ぼくはシャツを脱いでしまった。氷山のあいだをぬって、ネズミイルカが跳ね、頭上には極地に棲むアザラシやカモメたちが飛び交う。誰もが麗らかな午後の陽射しを楽しんでいた」
「そのとき、ぼくたちの耳に飛び込んできたものがあった。何分も水中に潜っていた人間が水面に顔を出し、こらえにこらえていた息を一気に吐き出したような音だ。だがそんなものよりも、遙かに大きく、どこかからやってきた音だと本能が教えてくれた。
ポールと僕は南のほう、細長いミューア入り江が本来のグレイシャー湾へと開けるあたりに目をやった。三マイルほどの向こうの海面から、水煙が二十フィートの高さまで立ち上っている。一秒か二秒して、ふたたび、すさまじい轟音が響いた。吐き出された息が、大きな空気の塊となって、両岸の岸壁にぶつかりながら、入り江を転がってくる。
「クジラだ」ぼくは無意識に声を出した。
「いや、シャチだよ」ポールが答える。」
... Kayaking amang the Ice Children, by Tim Cahill (雑誌Spectator)
*
クジラの唄は美しいイメージと裏腹に、ちょっと臭そう?
・・・自分で体験してみなくちゃ!
→ 8/9-8/16 Alaska Sea Kayak Camp Trip
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