2009-07-31

パラパラ動画オーロラ

皆既日食の話題(・・・今更?)がのぼると、「オーロラ見たことあるんでしょ?どんなもの?」と、よく話をふられる。が、その説明、なかなかに、ムズカシイ。

説明しづらいあの現象は、このページ(画面下のwmvファイルどれでも)をどうぞ。オーロラ、うにゃうにゃ動いてます。
 http://www.blue-moon.ca/Time-lapseVideo.html


このmovieをつくっているカナダのタカサカさんは、知り合いの知り合い、という薄ーい関係で、メールでのやりとりのみが数年つづいていた。お会いしてみたいなあ、と思っていながら、なかなかそのチャンスが巡ってこなかったが、

諦めずに

「いつか」
「いつか」

と機会を願ってれば、「いつか」はちゃんとやってくるもので、

今年の夏、ようやくお目にかかれ、夏のアツイ太陽の下、一緒に、ビールとバーベキューを楽しんだのでした。

風貌、立ち振る舞い、全てが日本離れしており、自由で大らかで、一緒にいると、カナダの延々続く大地をふと感じさせてくれるタカサカさん、次は、カナダで再会したいなあ。




オーロラを自分の目でみにいきたくなったら
(皆既日食より簡単)

来週末8/8締切

カナディアンカヌーで下る秋のユーコン原野160kmの旅
~原野(Wilderness)でのキャンプ体験、カヌー、焚き火、釣り、川に映るオーロラ~

日本発着最短日程:9月5日(土)~9月13日(日) 9日間
>> http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/09/yxy/index.html

2009-07-30

The Sense of Wonder

「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。

もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見張る感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです」

レイチェルカーソンの「センス・オブ・ワンダー」。
有名な本を今更、なぜ?



*この本が書棚にある人となら、仲良くなれるはず。

*この本は、英語オリジナル版の美しい大判写真集で読むべきだ。・・・言葉に不安があるなら、脇に日本語版を置いたとしても。写真が、彼女の言葉と対になり、相乗効果で脳を刺激する。


*アラスカには妖精がふわふわ飛んでいて、たくさんの解毒剤を撒いている、と思う。オトナでも、アラスカ(ユーコン)にいる毎日というのは、「新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれてい」るもの。本当に、毎日、毎日。(そんな場所に降り立つまであと10日。うひひ)


*そもそも、なんでこの本を思い出したかといえば、友人のブログで取り上げられていたから。センス・オブ・ワンダーな世界を、写真という手段で表現しているtomoさんが、8月、東京(練馬)で写真展行います。妖精にコナ振りかけてもらいに、この夏、ぜひ、お出かけください。

上村 知弘写真展
東京 ギャラリー個展 「極北の自然と動物たち」 
~Alaska & Yukon Wilderness~
2009年8月2日(日)~31日(月)










来週末8/8締切!
カナディアンカヌーで下る秋のユーコン原野160kmの旅
~原野(Wilderness)でのキャンプ体験、カヌー、焚き火、釣り、川に映るオーロラ~

日本発着最短日程:9月5日(土)~9月13日(日) 9日間
>> http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/09/yxy/index.html

2009-07-29

雄大で、偉大で、荘厳な

▲2007.8 Tombstone

ツアーの傍ら、地味に、「北の大地」個人旅行の提案&手配お手伝いをしています。(ご希望の方は連絡ください)

この夏は、新婚カップルがアラスカへ2週間ほど。
昨日、無事に戻ってこられ、そして、さっそく、「ただいま」メールをいただいた。


> bettyさま
> 本当に素晴らしい旅をありがとうございました。
>
> 伝えたいことがたくさんありますが、
> なんとも表現が難しく、うまく伝えることができません。
> そんな場所でした。
>
> 星野道夫氏は「アラスカの自然は人を拒絶するほど」と著書で表現しておりました。
> その言葉通りでした。
>
> アラスカの大地、あの自然の表現力は
> とうてい僕の言葉では表現できないほど雄大で、偉大で、荘厳なものでした。



あの大地は、
なぜ誰をも
詩人にするのでしょうか。


私のアラスカ出発まで、あと11日。

2009-07-22

燃油サーチャージ再び

カナダドルに対しても(米ドルに対しても)、ここ数年ないくらいに円高

+往復2万円くらい有無を言わさず取られていた、航空券の「燃油サーチャージ」が、この7月から撤廃された

+と思ったら、JALとANAが、10月から、サーチャージ復活宣言。ということは、他の航空会社も同じ流れに違いない
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090722-00000110-mai-bus_all


→ ユーコン河でカヌー企画は、「今年の」9月にこそ、行き時だ


という方程式が成り立つと思うのですが、いかがでしょう。
催行決定、そして締切延びました。



カナディアンカヌーで下る秋のユーコン原野160kmの旅
~原野(Wilderness)でのキャンプ体験、カヌー、焚き火、釣り、川に映るオーロラ~

日本発着最短日程:9月5日(土)~9月13日(日) 9日間
>> http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/09/yxy/index.html

ユーコン河カヌーは、時計を外してご参加ください。時速10キロの河の流れに身を任せ、カヌーの上で飲むコーヒーはこのうえなく贅沢な時間。1週間、文明から離れたキャンプ生活は、野生の勘を思い出させてくれます




皆既日食のニュースをみた。硫黄島近辺の船からの映像では、水平線が360度夕焼けみたいにオレンジ色に輝いていて、「ダイヤモンドリング」それだけじゃない、日食をとりまく景色すべてが、鳥肌たつ地球の光景なのだなあ、と、画面を通しても伝わってくる。

これは、オーロラや紅葉にも、当てはまり、目的そのものだけでない、それをとりまく、すべてのものが美しくて、だから、写真では伝わりきれず、自ら出向き、その場に身を置かなくてはならないのだろう。

ユーコン河の川底からは、チリチリとベーコン炒める音がするなんて、あの流れに身を任せた者でなくては分からない。(この例えがいいかどうかは別として)

2009-07-21

空を見上げて






自転車に乗った帰り道、
信号を曲がるとビルの隙間から突如視界に入った空に

モルディブの夕暮れのようなピンクの夕暮れ。
ハワイ島で見るような完全な虹の橋。


自分だけで独占してしまうのはもったいなく、誰かと一緒にずっとずっとみていたい、そんな景色が、ときには、トーキョーの空にも。



▲Big Island, Hawaii 2004.11
ここは虹の島。虹の橋の麓には、宝物がザクザク埋まっている、と聞いたことがある。

Yellow & Orange の月がでた、再び


3年ぶりに過ごす東京の夏の、まさかの暑さっぷりに早々にさじを投げ、高原(八ヶ岳麓)にしばし避難してました。完全オフモードで写真1枚もなし。全面的に東京脱出したいなあ。



さて、昨年、「ブログまとめよう~」と気ままにつくったアルバムが、今回、アルバム作成会社photobackの担当者の目にとまり、photoback life という、A5という大型サイズにリニューアルして紹介してもらいました。パチパチ。


「あの人がつくったLife Vol. 8」

こんな自己満足なことやっていても意味ないんだけどさ・・・。あ、 サンプルが手元に沢山あるので、どこかに置いてくれる、という方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

表紙の写真は、8月終わりの、ユーコン北極圏入り口まであと10キロ、って場所です。

2009-07-03

足下にひっそりと紫色の実り一粒

2007.9 blueberry

映像や写真と実物は全然違います。

風向きでふと鼻につく獣のにおい、
丘の上に上がったときに頬をなでる冬を感じさせる北風、
遠く渡り鳥が飛んでいくその羽音
酸っぱくてときどき甘いブルーベリーと紫色に染まる指先
ベーコン炒めているようなユーコン河の川底の音、
時速10キロで流れゆく川岸を眺めながらカヌーの上で飲むコーヒー


その瞬間瞬間の積み重ねが
「私だけの」極北の記憶となって積み重なっていく


百聞は一見にしかず


トーキョーに戻ってきてから
何で私が、月齢を、日の出の時間を、気にするようになったのか
きっと分かるはず


この夏も
新しい方々と
現地でお会いできることを
楽しみに


*****


氷河を海から眺めたい! 夏のアラスカ シーカヤックキャンプ~ 
シーカヤック、原野キャンプ、氷河、海の野生動物 
日本発着最短日程:8月9日(日)~8月16日(日) 8日間

>>http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/09/ad_s/index.html

氷河を間近にみながら時速5キロで静かに進むシーカヤックは、海と、海に住む動物を一番身近に感じられる移動手段です。「鯨の声は、耳からでなく、体全部で聞こえるんだ」と経験者の言葉。海から、アラスカの自然を満喫しませんか?



カナディアンカヌーで下る秋のユーコン原野160kmの旅
~原野(Wilderness)でのキャンプ体験、カヌー、焚き火、釣り、川に映るオーロラ~
日本発着最短日程:9月5日(土)~9月13日(日) 9日間

>> http://www.expl.co.jp/shugaku/kikaku/09/yxy/index.html

ユーコン河カヌーは、時計を外してご参加ください。時速10キロの河の流れに身を任せ、カヌーの上で飲むコーヒーはこのうえなく贅沢な時間。1週間、文明から離れたキャンプ生活は、野生の勘を思い出させてくれます。





昨日の旅行説明会、
終わったときに、

「お話聞いていたら、一緒に旅したくなりました」
と言われました。

この仕事をしているうえでの
最高のご褒美でした。

ありがとうございました。

2009-07-01

食えないヤツ (知床expedition final)


あ、知床の話、もうひとつ残ってたよ。



途中で買い出しにいけない、長期バックパッキングの食糧計画。NOLS仕込みの私は、考え方が微妙に教科書チック。

C(糖質) x60%
F(脂質) x10%
P(タンパク質) x30%

の組み合わせを、1日1.5ポンド(約680g)(=2500-3000kcal)から2ポンド(900g)。重さは、アクティビティの強度にあわせて変える。


・・・という前提の元に、いろいろ組み合わせを考える。

が、一緒に知床を旅した北海道ギャングたちは、私の、この上品で優等生的な考え方なんて、へー、ふーん、と軽く鼻で笑い飛ばす。

買い出しについていくと、気ままに選ばれたカゴの中身といえば、「ええっと、それじゃあ、全然足りてないし、テキトウもいいところでは・・・」と、不安になるような中身だったのだ。が、今回は、連れて行ってもらう立場なので、いつものように強気な発言もできず、ドキドキしながらスタート。

蓋を開けてみれば、それは当然のことで、私と彼等との、最初のスタート地点が、まったく違うからなのだった。食糧はなくても釣り竿がある。醤油と油がある。

ギャングたちのやり方は、「食糧は現地調達」。

「食糧を沢山持って行ってしまうと、狩猟本能が萎える」、のだそうだ。

清流の脇に生えている山菜いろいろ(名前忘れた。ギョウジャニンニクとかウドとか?)、海の幸いろいろ(名前は覚えてるけど大人の事情で書けない。カレイとか。)、私には、ただの雑草にしかみえていない植物たちを、私には、存在すら考えもしない海・川の幸を、スバヤク発見し、食事の度にわんさと収穫してきては、器用に捌き、器用に調理。

1日自然のなかで遊び疲れてぺこぺこのお腹、
キレイな景色と空気のなかで、
シンプルで超新鮮な、大地とオホーツク海からの贈り物

と、トーキョーで、どれだけ高いお金出しても決して手に入れることのできない、極上の料理を、毎食味あわせてもらった旅だった。



アラスカに行くようになって、

食糧は、スーパーやデパートで買うのではなくて、野や山にはいって「(ムースや鮭やブルーベリーや、その他いろいろ)とってくる」、出来合の総菜でなく、「原材料から料理する」という考え方を学んだ。ああ、そういえば、 ムースの解体も手伝ったっけ・・・


山の恵みを知る友人と歩けば、山の中は、食べ物で溢れている。そう、日本で山に住む友人たちと遊ぶようになって、

野菜は、スーパーで袋詰めになっているのではなく、畑を耕したり、山に分け入ってとってきたり、と、大地がはぐくんでくれているのだ、と、改めて知った。お金を払わなくても、地面から、大根が、ニョキニョキ存在していることに、今でも、おお、と軽く驚くし、そう驚く自分にも、驚く。どれだけ、生きる力を失って、貨幣経済の都会生活に取り込まれているのだろう。

おまえは何を今更・・・と言われることも多々あるが、町育ちの人なら、この私の感覚、少しは分かってもらえる・・・と思う・・・。


買うのではないゴハンに憧れつつも、アラスカの原野に憧れつつも、本音をいえば、魚はできれば刺身か四角い切り身でいてほしい。血みどろ鱗まみれになりながら捌く、その基本作業にすら抵抗感じてしまう。生身の肉(魚)に触るなら、できれば菜食主義者でいたい・・・と弱気になる自分は、なーーんと、エセ・アウトドア人間なんだろう。

このことは、考えれば考えるほどに、自己矛盾で、自己嫌悪。

都会人だから憧れる、極北の原野、なのだろうか。

まとまりないまま、今日の日記は、終わります。






▲だから、この主人公には、胸が痛くなる。都会人で、荒野に憧れる若者。



▲「人は山でも街でも、年がら年中お客さんをしているのが当たり前になっているようにみえる。恒常的なゲストという人生に何の魅力があるのか・・・」。



▲「自分が暮らす土地で、他の動物を捕まえ、殺し、その肉を食べ、自分が生きていく。そのすべてに関して自分が責任があるということは、とても大変なことであると同時にとてもありがたいことだと思います」。(後書きより)




▲この特集、日常生活のPFC、三大栄養素の話書いてありました。走るようになって身体と向き合う時間が増えたこの頃、ターザン好きだ。