雨。雨。雨。雨。雪。
天気のすぐれない日が続いた後、ようやく青い空を見せた朝。やっほぅ、と向かう森。今日の天気予報は降水確率0%、気軽な裏山だし、雨具は要らない? と0.1秒悩んだ後、でも、ウインドブレーカー代わりにもなるしね、と、一番軽いレインギアをバッグの底に突っ込む。
久々に入る森は、昨日までの天の涙をスポンジのように全部受け入れ、濡れた落ち葉も手伝って、踏みしめる土は、ふわふわ、ふわふわ。ああああ、アスファルトと違って、足に優しいなあ。嬉しいなあ。
と、久々の森の柔らかさに喜ぶ間もなく、頭上から、ピシッ、ピシッ、と私目がけて誰かが雪玉を投げつけてくる。
む?誰?何者?
そう、それは、昨晩枝葉に積もった雪が、お日様の光で解けだし、木の上にいることが耐えられなくなった証なのであった。
一方的な雪合戦に、勝てるはずもなく、相手陣地にいるかぎり、降参すべもなく、圧倒的に不利な私は、ただレインコートを被って、湿気って重たい雪玉を受けるしかない状況なのに、
冷たさでなく、暖かさと春の息を感じてしまい、にやにやしながら走る、2月の最終日。
@高尾
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