朝。
テント越しに感じる暖かな太陽の光。夜明けだ。
眠い目をこすりながら、おぉ寒い寒いと寝袋にくるまったまま、入り口のジッパーを(ジッパーが布を噛まないように気をつけてそろそろと)開けてみると、
広がる世界は全てピンク色に染まっていて、
ひょろ長いスプルース生えるツンドラの
だだっ広い大地の広がりの中にぽっつりと
ムースのシルエットが浮かび上がっていた。
ああ、この景色に出逢えて、よかったな・・・
寒い思いして
重たい荷物担いで
こんな場所までやってきた甲斐があったな・・・
*
という夢想をしばし繰り広げた、
コニカミノルタプラザの展覧会の片隅。
写真はもちろんだけど、私はソノハラさんのやわらかな声が好き。アラスカの音がする。
*
園原徹写真展
ALASKA PEACE ON THE LAND
@新宿
3/23(月)まで
3 comments:
>(ジッパーが布を噛まないように…
いつも強引にやってしまおうとして、失敗する。
この園原さんって、私が初めてアラスカに行った時(1994年、、、ああ、もう随分昔の話になりました)、飛行機の中で出会った人に似てるんだよね。あの時、「アラスカで写真撮ってる」って言ってたのを覚えてます。私は当時、小さなカメラしか持ってなかったんだけど「アラスカを旅したら、きっといいカメラが欲しくなるよ」って言われて、で、実際そうで、帰国してすぐにNikon FM2を購入した、、、という思い出があります。あの最初の旅では、いい出会いがたくさんあって、今自分がユーコンに住んでいることに繋がっています。懐かしいなあ。
今、写真展のHP見てて、ちょっと若い頃の写真見て、私が会ったのは、多分この人に間違いないなと思います。あの時、「まだ駆け出しだけど」って言ってたなあ。これだけ長い間、ある場所に魅せられて、写真を撮り続けてるって、凄いよね。私が日本に到着するのが24日、、、。1日遅れで写真展を見逃してしまいます。残念!!!
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