Pederson Glacier @Kenai Fjords NP, Alaska
'Pederson lagoon should be entered and exited at or near high tide only'
Pederson Glacier。
Ailiak Bayの奥の奥、入り組んだラグーンにひっそりとたたずむこの氷河。海に直接面していないため、崩れ落ちた氷はすぐには大海に流れ出ず、湖面に、その大きな塊のまま漂っている、という。
「この氷河は絶対に見た方がいい」、と、BlettとGunnarが口を揃えて言うが、この氷河への扉が開くのは、1日2回。入り口が細く浅すぎて、干潮時は、水路が途絶えてしまう。釣り屋でもらえるTide Tableを眺めながら、満潮時にそこにいられるよう、1日の計画を練る。
「この氷河は絶対に見た方がいい」、と、BlettとGunnarが口を揃えて言うが、この氷河への扉が開くのは、1日2回。入り口が細く浅すぎて、干潮時は、水路が途絶えてしまう。釣り屋でもらえるTide Tableを眺めながら、満潮時にそこにいられるよう、1日の計画を練る。
この日の満潮は午後5時50分だった。
キャンプ場まで、片道13キロの道のりを考えると、夜10時まで空が明るいからこそ行ける、ギリギリの時間帯。それでも念のために、ヘッドライトを持って行く。昼すぎにキャンプ場を出発、ラグーン近くの岸に上陸。ランチをとりながら、2時間ほど、潮が満ちるその時を、ゆっくりと待つ。遠く海面には、モグラ叩きのように、ときおり、アザラシたちがそのツルリとした頭を出しては、私を不思議そうに見つめる。
午後5時。
川のような細い入り江を、潮の流れに乗るように漕ぐこと30分。ようやく辿り着いたこの場所は、曇って白い世界だっただからだろうか、あまりにも音がない無機質な世界だったからだろうか。景色にのみこまれそうな恐怖感を感じながら、誰も声をださず、ゆっくりと、カヤックを進めていく。
「来ちゃいけない場所に来てしまったみたい・・・」
と、誰かが小さくつぶやいた、そんな、不思議な場所だった。
「来ちゃいけない場所に来てしまったみたい・・・」
と、誰かが小さくつぶやいた、そんな、不思議な場所だった。
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