「You gotta take care of yourself, because we can't take care of you.
"自分の面倒は自分でみるんだ。人に頼ったら自然に負けるから。 アラスカを好きなら、ここにいたいのなら、君に知ってほしいこと。 複雑ではないよ。自分と自然、それしかないとき、とてもシンプルだ。生きぬくこと、この大地の中で生き抜くこと、それしかないんだ。 自分と自然の間に隙間がなくなって、自分が確実にその一部であると知るんだ。"」
以前にも引用したが、これは、アラスカ人が、アラスカのことを好きになった日本人の女の子にかけた言葉。
自然のなかでは、ひとりでは何もできない(ほっぽり出されたら1日で倒れてしまうような)、完璧な都会人の私が、少しずつではあれど、自分の面倒は自分でみられるよう、必死になって身につけてきたここ数年の「学び」というのは、結局、極北の大地に、もっともっと近づいていきたかったから。これからも、この奮闘は続きつづけるはず。
それに伴って、提供したいツアーの形も少しずつ形を変えてきた。
「ツアー(観光)」は、気楽な「ゲスト(お客様)」であることを前提にしているけれど、その位置によりかかっている限り、その向こうの、息をのむような風景には、なかなか出会えない。
私が提案している旅の企画は、ふつうに、日本で生活している人たちを対象にしているから、いきなり、「はい、すべての面倒を自分でみてね」というのは無理な話。
今回、2度目となる「犬橇遠征隊」の企画も、だから高いお金だして、現地の犬橇専門ガイドについてもらうのだけれど、それでも、呑気なゲストから一歩脱却し、遠征メンバーのひとりとして、自分にできることを探して、忙しく、主体的に身体を動かしてもらいたい。ガイドや私だけでは、全ての仕事はできないので、作業量が極端に多いこの犬橇遠征は、だから、参加者全員が、自分のチーム(犬)に関しては、責任をもって面倒をみていかねば、成り立たないようになっている。
「働くこと」そのなかで過ごす時間すべてが作用して、オーロラキレイだったね、だけではない、もうひとつ深い「何か」を、感じる結果につながると信じるから。
2009年、犬橇遠征企画 参加者の感想
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<原野を旅するシリーズ、のお誘い>
8名限定!春のユーコン: 犬ぞりを操り原野キャンプ、夜空に煌めくオーロラを求めて
日本発着最短日程: 2010年2月27日(土)~3月6日(土) 8日間
説明会は、11月19日(木)
2 comments:
同意。同調。
涼子さん、お久しぶりです。アラスカで一度お会いしたよしこです。久しぶりに、自分がアラスカにいたあの時の感覚、そのときのTrivasを思い出しました。毎日がきらきらしていたのに、今は、オーストラリアで私は何をしてるのだろう、と正直悲しくなってしまった。。。
涼子さんや、写真家のトモさん、皆今日を地球とあそびながら生きてるのに。
涼子さんのブログを読むと励みになると同時に、嫉妬もしてしまいます。それが涼子さんが自分で動いて手に入れているものたちなのに。
私も今日を打開しないと!仕事のシフト表を見て気持ちを左右されるだけの生活なんて。アラスカとウガンダの奇跡、軌跡を取り戻します。
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