安曇野の村には、街角に道祖神が立っている、というのは知識としては知っていたが、
山やスキーの帰りに、車で足早に通り過ぎるだけでなく、ゆっくりと自分の足で歩いてみたら、ようやく分かった。
この村には、本当に、たくさんの「神様」が住んでいる。
だって、滞在中、
静かで
穏やかで
温かく満たされた気分を
何度も何度も味わったのだもの。
*
その気分は、
ただの通りすがりの私なのに
新米のお握りや
根菜いっぱいの味噌汁や
わさび漬けや
虫の食った美味しい野菜や
手のぬくもりで温くなった酸っぱ甘い林檎を
村の人から差し出された、という、「もらった」事実からだけでは、決してない!
(この章つづく)
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